ジークフリートの遊ぶログ

そそっかしくて、キーボードタッチのミスに気が付かないことが多く、過去に投稿した記事も観直しながら編集しています。

「孤狼の血」

 
かなり前から宣伝され、職場の同僚からも勧められていた
をやっと観ることが出来ました。

ブロ友の中にも既に紹介されています。
ネットでの評価も内容も、全く見ないようにして、夜間でしたが、晩御飯を食べて行ってきました。・・・

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        パンフレット

殆どを広島・呉でロケがなされた、極道モノ映画。
仁義なき戦いを思わせる暴力団同士の抗争に、これって正当?
と、やり過ぎとも思える警察の捜査が介入した、血生臭いストーリー展開となっている。

広島、と言っても架空の街・呉原市が舞台。

呉原に拠点を置く尾谷組と、広島から進出してきた加古川組とが対立する。
その加古川組関連の金融会社の社員が失踪。彼の捜索願いが呉原署に出されることから本編が始まるのだが、その前振りとなる養豚場がエグい!
気楽にポップコーンを食べながら観ていた女性がいたけれど、大丈夫だっただろうか?冒頭の岩に波が打ち寄せる、東映のマークの時からシャカシャカと耳障りでやかましかったけれど・・・

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・・・マル暴の大上刑事を役所広司
 
 
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・・・その大上刑事の相棒として、一流大学出身の日岡刑事を松坂桃李が演じている。

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・・・尾谷組若頭に江口洋介 加古村組若頭を竹野内豊
 
 
時代は暴対法成立前の昭和63年。
今から30年前を意識した街並みや、人々のファッションが復元されていて、結構懐かしい感じがした。
昭和63年と言えば、アサヒスーパードライが発売された頃だったと記憶している。
大上刑事と日岡刑事が呑んでいた、そのスーパードライのプルタブが、今のようにステイオンタイプでなく、摘まみ取ったら、そのまま引き上げて、指先に輪っかが残ってしまうタイプのプルタブだったこと。水色したパッケージのハイライトも懐かしい。
自販機に並ぶジュース。110円だったように見えた。もう少しアップだったら・・・と、もどかしかった。

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・・・何より、セリフが広島弁(呉弁)であったこと。

ここで広島弁使う?
って、ところもあったけれど、耳慣れしたアクセントに、役者たちの演技は、それはそれで評価に値すると思う。

痛くて目を背けてしまうシーンの連続だったが、劇場内は意外と、クスクス笑い声も多かった。
 
 
確かに、役者たちの演技と、卓越したカメラワークが、残酷でリアルなシーンを作っていて、キャスト、スタッフの努力を垣間見ることのが見て取れる映画なのだが、

これ、テレビで放送出来る?

と言うのが鑑賞後の正直な感想。
一応R-15となっているが、18歳以下の方がいいかも、という感も確かにある。
劇中、一人子役が出演しているが、彼は、15歳以上かなぁ?
上映している劇場に完成品を観に行こうとするなら、親と一緒じゃないとダメかも知れない、なんて考えながら観てしまうシーンも・・・

作者・柚月裕子氏は、横山秀夫氏を尊敬していて、彼の作品に影響を受けていると思われるが、もしかしたら、佐々木譲氏の要素も受けているのかも知れない、と考えながら観てしまった。
タイトルからして、映画の半ばで、ラストを想像したけれど、やはりそう来たか!
 
というオチ。・・・
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上映が始まった時は、観客が多くて、二日後にはパンフレットが売り切れ、ということもあったけれど、今は落ち着いたのでしょうか、それでもこんな時間に、こんなに客がいる?
やはり広島が舞台だからかな?
パンフレットが900円だったのにも驚き。それがすぐに売り切れたのだから、さすが地元贔屓です。

残酷なシーンが多く、気色悪い映像もあるけれども、それでも平気だ、と言える人にとっては面白いと思います。

しかし、テレビ放送、特に地上波を待っていても期待は・・・んー

・・・どうでしょう?