「エール!」と「びったれ!!!」
たまに記事を更新すれば、映画のことばかりだが・・・
最近観た映画で、とても良かったものがある。
「エール!」
フランス映画
パンフレットより
表 裏
フランスの田舎。広い農場と酪農を営む4人の家族、父親・母親・姉・弟。
とても仲の良い親子なのだが、主人公の少女・ポーラ以外、全員耳が聞こえない。
ポーラが両親の耳代わり、声代わりとなり、親子で収穫した野菜、手作りのチーズなどを市場で売っている。
高校で選択科目として、彼女は気になる男子生徒と同じコーラスを選ぶ・・・
それが彼女の運命を変えてしまう。
物語随所に表れる親子の会話は手話である。
自分には自分の人生がある。
しかし、耳の聞こえない他の家族を置いてパリには行けない。
ポーラなしでは、生活していくことが出来ない、と嘆く家族・・・
ポーラは音楽学校の受験を諦めようとするのだが・・・
“LOVE”
・・・胸の前でハートマークを作るのは、アメリカ手話も日本の手話でも共通?
やはりフランス?
両親のセックス好きが高じて、性器の異常を検査する為に病院へ行った際も、ポーラが医師の言葉を手話で通訳する・・・
実に大らかで、ユーモラスで、笑ったり泣いたりの映画だった。
パンフレットの表紙の左下・・・
フランス語で“エール”の綴り?
“A” “I” “R” に沿って手の形をイラストで表しているが、アメリカ手話や日本で使用されている指文字と同じ。
フランスでも読み方は違うのだけれども“A” “I” “R”の文字は、手話では同じように表すのだろうか?
日本での読み方は、左から“あ” “い” “ら” あるが、実は、日本の手話の指文字の一部は、アメリカの指文字を元にされている。
母音の、あいうえお、第一子音の、かさたなはまやらわ、はアメリカ手話の指文字と一緒。(“た”は日本ではアレンジされている)
フランスでも、同じアルファベット文字は指文字も同じなのか?
映画を観ていて、フランスの手話はよく分からないが、アメリカ手話、そして日本の手話と同じものがあるな、と見て取れた。
“仕事”“光”“聾唖”はとにかく同じだな、と思った。
いずれDVD化、地上波放送されるだろうが、吹き替えでなく、字幕で観た方が、字幕の言葉一つ一つと、手の動きの手話単語とを照らし合わせて、もっと新しい発見があるかも知れない。
また観てみたい!
そして、昨日観た映画・・・
月曜日のメンズデーなのでいつもより割安で観られたのが・・・
パンフレットより
「びったれ!!!」
田中圭主演
広島弁で言う“小心者”“おどおどすること”
テレビドラマでやってたのだが、私は観たことがない。
「びったれ!!!」は元極道なのだが、身を転じて真面目な司法書士になった伊武(いぶ)と言う男が主人公。
幼稚園に通う、死んだ姉の娘と二人暮らし。
極道時代は、誰もが一目置き、恐れられていたが、女子供に向ける姿勢はとても優しく、極道世界では、それが一層の畏れでもあった。
司法書士事務所においては、相談者には真摯に向き合い、解決して、感謝されるのだが、いざ難しい案件になると、かつてのスジから情報を得たり、そのスジからこっそり援護されたりもする。
オール広島ロケで、建造物内の窓から見える景色も、何処のビルから撮影したのかも分かるくらい。
広島ローカルでは有名なキャスターも出演。
「イルカにのった少年」の城みちるさんも出演。
えっ! ここにも来たんだ、と思える場所ばかり!
・・・巨悪な相手に法律を武器に!
「仮面ライダーディケイド」でのヒロインのイメージがまだ抜けない。
広島に来てたのなら、お目にかかりたかった!
子役の岩崎未来チャンも可愛い!
元極道だった伊武。怒らせたら怖い!
ケンカのシーンは迫力あった。
田中圭さん、冷やかに、静かな表情で手加減なしに暴れる、暴れる。
観ていて胸がスカっとする。
こんな法律家が近くにいてくれたら、どんなに心強いだろうか。
広島先行上映、と劇場にあったが、これ全国でも上映されるのだろうか?
第二弾・・・
期待してます。