この世界の片隅に
昨年の11月に公開。
観たかったけれど、劇場が郊外だったので諦めていたところ、口コミや話題が呼び、上映館が次第に増え、しかも月曜日のメンズデーに重なる、という偶然性に助けられて、鑑賞がようやく叶った作品・・・
「この世界の片隅に」
こうの史代原作の漫画をアニメーション映画化
パンフレット
そして、この映画。
2016年、キネマ旬報ベストワンを受賞。
ちなみに2位は「シン・ゴジラ」
この映画“クラウドファイディング”と言って
『この映画が観たい』
と言う、インターネット上で、資金を集めて制作されている。
パンフレットより
舞台は昭和8年、広島市江波。
主人公のすず、8歳。
すずが18歳になり、昭和19年に呉市へ嫁ぐ。
広島市内のありふれた日常。
戦時下における呉市での普通の出来事。
すずの行動に、思わずクスっと笑ってしまうが、その日付が、運命のあの日に近付いて行くカウントダウンに思えて、切ない・・・
すずに声をあてたのは、女優・のん。
本名・能年玲奈
全篇広島弁で声を充てている。
当初、広島だけで盛り上がっていた、と思われたが、話題は全国的に広がっている様子。
数年前にドラマ化されたが、原作のビジュアルに近いアニメ化されるとは思わなかった。
しかも水彩画風。
よくぞ表現出来たと思う。
主人公・すずの言葉・・・
『私の居場所は・・・』
胸に突き刺さる!
この映画、平日にも関わらず、チケットを求める列が出来上がり、私が入場券を手にしてから約20分で完売。
昔だったら立ち見が可能だったが、全席指定となった今のシステムでは、遅く来られた人は気の毒。
年配者が多かった。
今ではアニメも随分認知されたと思った。
メジャーな映画から、首都圏だけしか上映されないマニア向けのマイナーな映画まで、幅広く上映。
普通は館内アナウンスで暗転。上映が始まるが、ここでは劇場スタッフの司会による解説があった。
由緒ある“キネマ旬報”で一位を獲った!
懐かしい街並み・・・
おそらく、全国で広島の人が一番楽しめる映画だ、
と言っていた。
正直「君の名は。」を超えてしまうほど、印象深い映画となった。
願わくば、もっと全国的に広まって欲しい。
この“サロンシネマ”の姉妹劇場が大きな道路を挟んで真向かいにある。
そこで今月21日よりなんと「シン・ゴジラ」の上映が決まっている。