ジークフリートの遊ぶログ

そそっかしくて、キーボードタッチのミスに気が付かないことが多く、過去に投稿した記事も観直しながら編集しています。

孤狼の血 LEVEL2

 

公開が始まったのは8月20日なのに、まだ上映されていて良かった!

 

10月1日のファーストデー(映画の日)と休日が重なったので、いつも行くシネコンに行って来ました。

 

コロナの為に、人が少ないレイトショーと、休日の都合が重ならないと身動き取れないからこんなに遅くなっての鑑賞でした。

 

ファーストデーだからか、ロビーには人が沢山いました。

で、観たのは・・・

 

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舞台が広島、ということもあって、このポスターをあちこちでよく見かけます。

ポスターを貼らせてもらうことで、鑑賞券が提供されているのかも知れません。

そんな小さなスポンサーもこの映画を応援しているのでしょう。

 

前作は、職場の同僚に勧められましたが、鑑賞後はトンカツが食べられなくなるほど、トラウマの残る映画でした。

地上波では放送出来ないくらいの衝撃的な映像が多かったです。広島がロケ地なので、もう一度観てみようかな、と言う気持ちはないほど、口の中に鉄の味が広がる不快な暴力シーンの連発、という印象でした。

 

でも、続編の今作品・・・

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             パンフレット

 

・・・観たのです。

 

二つの対立する勢力を治めた日岡刑事(松坂桃李)。

均衡を保っていたのに、勢力の片方、五十子(いらこ)会の残党、上林(鈴木亮平)が服役したことから、その秩序が崩されることに・・・

 

上林演ずる鈴木亮平。それまでの朝ドラや西郷どん」「変態仮面ましてや先日まで放送されていた「TOKYO MER」での医者役の善良なイメージが一転。もはや血の通った人間ではない、と思われる残酷なシーンに力が入ってしまうほど、余計な精神力を費やしてしまいました。

 

観ていて、スクリーンの中のキャラクター達の広島弁はすんなり受け入れられるけど、そんなにわざとらしい言葉使いはない、と終始感じました。

え、これだけのシーン?

で、消えていく大物俳優たち。

でも、広島弁独特の言い回しばかりが表立って、特有のアクセントは使いこなせてはいなかったように思います。

 

観終わった後、やはりやはり疲れました。

好きな人、平気な人はいるでしょうが、自分にとっては感じのいい映画ではありませんでした。

ホラー映画は好きなのに、こういった生身の人間による暴力が描かれているものに嫌悪感を持ってしまうのは、何がしか自分の中に潜在的な拒否があるのでしょうか・・・?

 

殺人事件を捜査する県警が本部を設置した表に貼る“ピアノ講師殺人事件”の用紙(戒名と呼ばれてます)を手に、大きな事件を担当する、と嬉々として“写ルンです”を前にピースサインする不謹慎な刑事。当時の科捜研でもこれくらいなら分かるんじゃないか、と思われるのに、証拠が見つけられない、ということにもイライラの連続でした。

 

この映画に出演されている中に・・・

 

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・・・中国放送RCC河村綾奈アナウンサーです。

 

銃撃された構成員の弾丸摘出手術を行っている屋敷の中、医師の傍で助手をしている看護師の役でした。

 

現在「イマナマ」というローカルの情報番組に出演されてますが、今年の4月13日に、撮影中の様子が放送されました。役者ではないのにきちんとした演技をされていました。

このメイキングシーンが面白くて、このシーンだけの為に続編も観てみようかな、と思った次第です。

つまり、テレビ画面を思わず撮影してしまった4月13日には、今回の記事の計画が既にあったわけです。

しかし、エンドロールや、パンフレットを観直すと、広島ローカルのタレントやアナウンサーが他にも出演されていました。ロケ地マップまでありましたが、再確認する為に、もう一度観ようかな、とはあまり思わなかったです。

いえ、この映画を批判・酷評するのではなく、何だか生理的に受け付けないのです。

 

同じく広島を舞台にした仁義なき戦いという映画。昭和48年に公開されましたが、舞台は戦後・昭和20年から始まっており、28年前を振り返る形になってます。

28年前の戦後を記憶する当時の大人たちは沢山いて、大ヒットもしたのでしょうが、今回の孤狼の血 LEVEL2」は平成3年。30年前が舞台です。

当時の大人と同じく、ボクも30年前を記憶してますが、あの頃って、こんな街並みだったな、と懐かしさは甦りました。車の分類ナンバーも2桁でしたので、違ったドキュメンタリーとして観る分には面白いと感じます。

 

批判のような記事になりましたが、あくまでも個人的な感想です。

さてさて、ラストシーンなのですが意味が分からなかったです。

『え、これ。いる?』

と、思われる洒落たシーンでした・・・

もしかしたら、次回作を暗示する象徴として、現れたのかも知れません。

 

御当地なので、広島ではまだまだ上映が続くでしょうが、他の地域ではもう終わっているかも知れません。