2017年春 上京物語 初日の2
3月12日に上京した時の出来事です。
JRや私鉄を乗り継いで、到着までに少しばかり苦労した調布にある、ここ・・・
光が強くて分かりにくいですが『アジアンタイペイ』というタイ料理専門の店。
ここは知る人ぞ知る・・・
ランチタイムもあり、時には、ウルトラ関係のゲストを迎え、イベントも行われるウルトラファンにとっては聖地でもある。
現在のアンヌ隊員・・・
・・・昨年夏、NHKで放送された
『ウルトラセブン アナザーストーリー』より
店内に入ると、グループばかり。
残念ながら、ひし美さんはいらっしゃらなかったが、女性の店員がとても丁寧に店内を案内して下さった。
もしかしたら、ひし美さん。ランチタイムの時には、店に出てらっしゃるのかも知れない。
タイ料理、ということでカレーかな?
と思ったが、メニューに激辛の文字が!
辛いのは好きだが、相当辛いらしい。
店の人が薦めてくれたのは、冬野菜のカレーだった。
これに200円プラスすると、御飯が付く。
料理が来るまで店内を見回すが「ウルトラセブン」関連のグッズは飾られてない・・・
アンヌ隊員として、前面に押し出してはないのかも知れない。
料理が来た。
カレーの器と、御飯が盛られたお皿。
写真に撮りたかったが、許可を得るのを忘れた。
日本のカレーとは違う少しクセのある味。野菜も日本で食べるのとは違って、これもクセがあった。
何より、御飯・・・
タイ米なのだ。
ゆっくりしても10分くらいで食べ終わる。
帰ろうとしたら、実はデザートが付くのでもう少し待って欲しい、と引き止められた。
マンゴーのアイスクリームを選んだ。
これは美味しかった!
店を出る時、店内と厨房におられたタイ人の料理人から、日本語で感謝の言葉が投げかけられて、少し気恥かしい感じ。
今度は昼間を狙って、ランチバージョンを食べてみたい。
今度はもしかしたら、ひし美さんがいらっしゃるかも・・・
取り敢えず今回は、駅からどれくらいの所にあるのか分かっただけでも良しとしよう。
京王線を乗り継ぐのだが、JRだとか、私鉄だとか、地方の者にとっては、別々にある改札の通り方がややこしい。
新宿駅へ着いて地下道を歩いている時だった。
今思い出しても、ゾっとする・・・
スマホにイヤホンをさして、ウォーキングナビを聴きながら歩いていると、後ろから
「すみません」
と声がする。
「はい」
と振り返ると「落としましたよ」
と、黒い塊を指し出して来る女性。
観ると、それは私のデシカメだった!
ズボンのベルトに通したデシカメケースのベルトが千切れたのだった。
・・・百均で買ったデジカメケース。あっけない!
それにしても親切な女性に拾われて良かった。
「ありがとうございます」
と言って受け取ったが、その時は動揺してしまって、心がこもった言い方になってなかったのかも知れない、と今でも反省している。
デジカメケースごと腰のポシェットに入れて、新宿駅の表に出る。
向かったのは・・・
・・・歌舞伎町一番街。
同じ歌舞伎町の中でも、この地区は大人しい、と言うが、それでも風俗店が連なっている。
目的地へ向かう途中にあるのが・・・
・・・等身大のゴジラが、頭だけのぞかしている映画館。
ここを通って少しばかり行くと・・・
・・・3Fの
・・・黄色い看板が光っているのを確認して、ここに電話。
先方「・・・はい、歩ッ歩です」
私「恐れ入ります。今からお店に行きたいのですが、座れる場所はありますか?」
先方「大丈夫ですよ。でも、今夜は11時半で閉めたいと思ってますが、それでもいいでしょうか?」(この時、9時20分頃)
私「充分です」
先方「ウルトラの方? お名前、伺ってよろしいでしょうか?」
私「〇〇(私の苗字)です」
先方「ああ、〇〇さん!お待ちしてますよ。今、何処ですか?」
私「大久保病院の前で、看板を見上げて電話させてもらいました」
(大久保病院という大きな病院がそばにあるビルに、ここはある)
ここは・・・
「歩ッ歩」と言って「ウルトラマンA」でTACの吉村公三隊員を演じた・・・
・・・佐野光洋さんが経営するスナック。
今回で三回目の訪問。
佐野さんは、私の名前を覚えて下さっていた。
2年前初めて店に行った時、
もし、ウルトラのイベントがあったら、招待のメールを送るから、空メールを下さい。
と言われたのがきっかけで、時々、私のスマホには、何ヶ月かに一度、佐野さんから直々にお報せが届く。
ドアを開けると
「お久し振り」
と佐野さん。
前回来たのは、昨年の11月だった。
店内のカウンターには4人の男女グループ。
本当は、この一週間後の19日にイベントがあることをお報せ下さったのだが、12日に上京するので19日にも続けて行かれない旨の返事を出させていただいている。
メールで返信した通り、12日にちゃんと来店したことで、佐野さんは喜んで下さっていた。
水割りと、付けたしをいただく。
私が、ここの店を知ったのは、以前も記事にしたように、
TBSの「爆報フライデー」での“あのイケメン&美女は今!?”がきっかけ。
番組で紹介された『歩ッ歩』の店内はこの通り・・・
・・・カウンターには10人ほど座れ、後ろには5人くらいが座れるボックスシートがある。
・・・佐野さんは、カウンターの中で、このような距離間で客と対話して下さる。
カウンターの上には「ウルトラマンA」関連のグッズや写真が並んでいる。
番組では、佐野さん演じる吉村公三隊員のことを、初めて観るのに、その怪獣の名前を把握している、怪獣博士だと紹介していた。
例えば・・・
「帰ってきたウルトラマン」で『怪獣使いと少年』というエピソードで登場した怪獣“ムルチ”の名前を、あっさり叫んでいる。
このドラマの1シーンと同じ写真がカウンターにある!
他に“ウー”が登場するエピソードの写真も。
・・・私が座った椅子は、正にここ。
佐野さんの後ろに「忍者部隊月光」のDVD-BOXがある。左の青い色したもの。
この「忍者部隊月光」には佐野さんは出演されてないが、
何故ここにDVDがあるのか?
この番組に出演されている水木襄さんのことはご存知ではないか?
水木襄さんは「ウルトラマンA」が放送された同じ年の1972年に「緊急指令10-4・10-10」に出演されている。
同じ年に放送された、同じ円谷特撮同志、何か情報は得てなかったか?
また「ウルトラマンA」の撮影秘話、とか色々掘り下げた話がしたかったのだが・・・
先に来ていた4人の男女グループによるカラオケ大会が始まって、それが途切れることなく、大音量で店内が轟いた。
ゆっくり会話が出来ず、ずっとこのグループの唄を聴いてなければならなくなった。
彼らがタッチパネルで選曲している瞬間の合間合間に、先の「忍者部隊月光」のDVDが何故あるのか?をどうにかこうにか訪ねると、同じTACでの今野隊員を演じた山本正明さんに関連しているものなのだと言われていた。
この山本さんは「忍者部隊月光」に出演されているのだが、残念ながら数年前に亡くなられている・・・
しかし佐野さんは、山本さんから、共演した水木襄さんの話は少しは聞いておられたみたいで、
彼(水木襄)は凄い役者だった。
とのことだ。
しかし、佐野さんは、水木さんが既に故人になられていることを御存じでなかった。
沢山の話をしたいのに・・・
それも叶わず、とうとう11時半になってしまい、私はホテルに帰らなければならなくなった。
帰り際、
明日『蕃』に寄ってから、広島に帰ります、と告げると、
「西さんによろしく!」
と佐野さんが言われ、私は『歩ッ歩』を後にした。
上京物語 二日目に続く・・・