ジークフリートの遊ぶログ

そそっかしくて、キーボードタッチのミスに気が付かないことが多く、過去に投稿した記事も観直しながら編集しています。

2019年・春 上京物語 歌舞伎町篇

 
もし、自分に運、というものがあるなら、四月の半ばまでに連休がある筈、と期待していたら、この頃が丁度いいんじゃないかな?と思われる18日、19日が休みになった。

これで、あそこへ行ける!

けれど、新幹線+ホテルのビジネスプランに申し込むには、少々遅くて、宿泊代が高いホテルしか残ってなかった。
いつもより、数千円も高くついた今回の上京状況。
それでも行かなければならない場所とは・・・
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ホテルにチェックインして、一時間ほど経った夜7時過ぎ、再び外へ・・・
地下鉄(東京メトロ)で新宿・歌舞伎町へ・・・

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・・・ゴジラロード、と呼ばれる商店街。
ここを歩き、突き当りのビルの屋上に・・・

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・・・ゴジラが顔を覗かせているTOHOシネマズがある。

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・・・一定間隔で、目や口が光り、咆哮が轟く!

ここを左へ曲がると、交番や大きな病院があって、右上を見上げると・・・

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・・・いつも来る“歩ッ歩”

ここは・・・

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・・・昭和47年4月~昭和48年3月放送の
ウルトラマンA」にて・・・

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・・・TAC(タック)の吉村公三隊員を演じた、佐野光洋さんが経営されているスナック。

上京した夜は、ここへ立ち寄る習慣が身についたのであるが、この・・・

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・・・「歩ッ歩」

実は、今月27日で閉店なのだ。
 
 
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・・・先月、訪店した時にその話を聞いて、閉店までには、最後の最後として、是非、訪れたかった!

ここへ来た時、既に客がいらっしゃる場合があったけれど、私一人きりの状態が続いて、その時に・・・

今している仕事(介護)について、悩み、と言うか、愚痴を聞いていただいたこともあった。

誰かがやらなければならない仕事だからね』

『社会にどうしても必要なのだから、自信をもって、気負わずに頑張ってみれば・・・』

との、アドバイスを下さり、翌日からの仕事する上でのエネルギーの基になった。
この日以来宇宙戦艦ヤマトの、2番の歌詞を聴くたび、佐野さんを思い出すようになった。
そのお礼も含め、最後に佐野さんに会いたくなったのである。
 
 
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ドアを開ける。
これが最後か・・・

店内には、初老の男女一名ずつ(夫婦?)の先客がいらして、
佐野さんは

「遠方から来ていただいてます」

と、私を紹介して下さった。

顔も名前も、住んでいる地域さえも覚えておられた佐野さんであるが、私は実は、そんなに昔から、ここへ通っていたわけではなく、2015年11月に初めて、佐野さんにお会いしたのである。

二回目、三回目、と通ううちに、顔や名前を覚えて下さったばかりでなく、2016年に起きた、鳥取地震の時、

“そちらの方での地震じゃなかったでしょうか? 大丈夫でしたか?”

と言ったメールを下さったくらい、客とのコミュニケーションを大事にして来られた方なのである。

既に来ていた、御夫婦と思われる男女の二人の客は、佐野さんがここへ店を出された2007年よりも前の別の店で、マネージャーだか、マスターをやっていた頃からの常連客だったようで、佐野さんがウルトラマンA」に出演していたことはおろか、俳優だったことも知らなかったらしい。

この後、更に二人のサラリーマン?の男性がやって来る。

この二人も『歩ッ歩』より以前の店の時からの常連客だったよう。

「マスター、ホントにやめるの?」

と、尋ねていた。

ウルトラファンとしてやって来た、まだ新人みたいな私と、ウルトラファンではなく、マスターこと佐野さんの人柄に惹かれて『歩ッ歩』にも通い続けている方たちとの触れ合いを楽しむことも出来た。

後から来られた男性客が勤めている職場が日野市にあって、日野市は新選組土方歳三と関係があるので・・・

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・・・裏面がこのようになった名刺と、

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・・・このようなバッジを下さった。

古い言葉であるがこれが“呑みにケーション”なのだ。

そのうちカラオケ大会が始まり、かつて違う店でもマスターをされていた、という佐野さんだから「星降る街角」を唄っている傍での、合いの手を知っているだろうか、とお尋ねしたら当然のことながら知っておられた。

これが全国共通なのかどうか、確かめたくてお聞きしたい、と言うと、夫婦連れと思われる男性の方が「星降る街角」唄って下さった。

それに対して佐野さんが合いの手を入れられる・・・
  
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・・・佐野さんは唄っておられるのではなく、掛け声だけ!
                      
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・・・カドカドカドカドマガリカド!
 
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・・・とても記述できない卑猥な言葉が飛び出す!
 
そうそう、私がまだ社会人になり始めの頃、連れて行ってもらったスタンドやスナックで、オッサンや、先輩たちが叫んでいた合いの手と同じ。
全国共通だったようだ。
  
さて、ここで本題。
どうしても佐野さんに尋ねたいことが二つあった!

先ず一つ目・・・

佐野光洋さんはウルトラマンA」以外にも数々のドラマに出演されてきた。
その中の一つ・・・

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・・・大鉄人17という、石森章太郎原作のドラマ。
この第十一話に、佐野さんが出演されている、という事で、DVDを調べてみた。

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確かに、クレジットされている。

役どころは・・・

山登りをしている親子三人。
のどかな傾斜の山道を散策している父、母、と、まだ幼い娘が、突然現れた敵のロボットの出現により、大地が揺れてしまった為に、娘が道を踏み外してしまい、崖下に落ちてしまう。

助けようと必死になっている両親のもとに手助けに駆け付けた、同じく山登りの二人の男性の片方・・・だと思われる。

この人?

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・・・ロープを引っ張り上げている赤い登山服の男性?
ロープの先には、娘を抱いている父親が、そのロープをつかんでいる。
長髪で口ひげ・・・顔がアップにならないかなぁ・・・

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・・・これが精一杯!

これが佐野光洋さんなのかどうか、いつか上京した折に尋ねてみよう・・・
 
その思いを言ったみた。

すると、

???  よく覚えていない・・・

と返ってきた。

長髪だった? 確かにあの頃は長髪だったけど・・・ホント覚えていない。

が、事実のようだ。

もしかしたら、出演が決まっていたが、事務所止まりで、その後急な変更が生じて、本人が知らない間に違う役者と交代させられていたのかも知れない。しかしクレジット編集には間に合わなかった・・・

と、自分自身に回答、言い聞かせることにした。

そして、どうしても尋ねたいことの二つ目・・・
それは、本日の午後、国会図書館に行った時のこと。

私が探していた書籍は

「週刊少女フレンド」の創刊号~第五号
「女学生の友」1968年8月号~5号分

である。

実は「週刊少女フレンドの読者ページに佐野さんのことが載っている、らしい。

佐野さんは教育者だった父親の関係で、色んな本が家に届けられ、その中に創刊されたばかりの「週刊少女フレンドもあり、それを読んだ感想を送ったところ、

男性からハガキが来た、

という珍しさから掲載されたそうなのである。

“創刊号を読んでの感想文を送ったのだから、早くても載るのは第三号くらいじゃないのかなぁ”

と、おっしゃられていたので、本日、国会図書館で検索・・・
 
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・・・「週刊少女フレンドの創刊号

画像はネットから拝借。

これを起点に、第二号、第三号、第四号、第五号、と各ページを調べたけれど、全くヒットしなかったんですよ、

と。

そして「女学生の友」には、男性の顔写真と住所を載せ、それを観た読者が、気に入った男性にファンレターを送る、という企画があって、佐野さんの友人が、勝手に顔写真と住所を送ったそうなのである。

それが佐野さんが高校生の頃。
1968年の8月頃から数ヶ月の間に販売された分の中にある筈・・・

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・・・画像はネットから拝借。

この表紙のものも国会図書館のパソコンで拝見している。

調べ方が悪かったのかなぁ・・・

佐野さんの顔写真と住所が掲載されてから、毎日沢山の手紙が届いたそうである。
数年後、歌手としてデビューする予定であったが、その前にウルトラマンAに出演が決まり、俳優活動が中心となる、という、元々イケメンなのだから、手紙が押し寄せるのは当たり前だと思う。
佐野さんは、律儀に一人一人に返事を書いたそうである。
 
 
ならば、改めて国会図書館に行き、今一度、3時間でも4時間でも居座って、じっくり調べなければならないですね、と佐野さんに話した。
 
佐野さんの後ろには・・・

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・・・このように、俳優仲間が出演されているDVDやウルトラ関係のDVD、書籍が並んでいる。

※画像は、以前記事で使用したもの。

ファンが寄贈したものが主なのだろうが、その中から、

「〇〇さん(私の名)、これ持ってる?」

と、佐野さんは一冊の本を取り出した。

いえ、と答えると、差し上げましょう、と言って、サラサラとサインして下さった。

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・・・さらに

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・・・このバッジも下さった。

とても嬉しかったけれど、店内を整理することで『歩ッ歩』を完全に終わらせて、違う人生を歩まれるのだな、と寂しく感じた。

22時過ぎには帰ろう、としたのだけれども、佐野さんとの別れも寂しいし、
ウルトラマンAを全く知らない他の客たちとドラマの話しをした盛り上がりもあり、23時を回ってしまった。

最後の最後・・・
佐野さんとのツーショット写真を、夫婦連れの男性客に撮影していただいた。

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・・・胸には、佐野さんからいただいたバッジ。手にもいただいた本。
TACの敬礼ポーズ。

佐野さんはこれから、本格的にライブ活動を行い、ウルトラ関係のイベントも引き続き行うそうで、その時は連絡を下さるそうである。

離れるのは名残惜しいけれど、夜中の新宿を後にした・・・

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どうもありがとう、佐野光洋さん!