2018年・冬 上京物語 12月15日 その④
もう一週間以上経ってしまいましたが、12月15日土曜日に上京した時の記録です。
会場となったよみうり大手町ホールを後に、晩御飯とアルコールを求めて、地下鉄に乗りました。
地下鉄の大手町駅は、よみうり大手町ホールのすぐそばにあります。
そこから半蔵門線。
途中から田園都市線に名称が切り変わる、この電車。
降り立った駅がここ・・・
・・・到着した時は21時過ぎ。
ここは昨年も訪れているのですが、それは日中でした。
周りの景色が、その時と雰囲気が違うので狼狽してしまい、駅舎を見上げて撮影するのを忘れてました。
そこで2年前に、ここ二子玉川を訪れた際に撮影した画像を再利用させていただきました。
日中と、夜との差なのでしょうか?人の流れも違います。
ショッピングモールも併設してあるのでしょうか? ネオンやイルミネーションの威圧感。駅の周辺が以前より広く大きく感じます。
こういった・・・
・・・いつもは普通の街路樹なのに、この時期になるとLEDで華やかに飾られるのでしょう、余計に記憶と違ったものに観えてしまいました。
ナビに頼ろうかと思いましたが、すぐに見覚えのあるガードレールや通りに辿り着き、横断歩道を渡ると、目的の場所に辿り着きました!
・・・少し暗いので、この場所に訪れたことのある2年前の、日中の明るい時の画像です・・・
・・・この建物の2階。
・・・「ラ・シオン」というダイニングバーです。
いつか行きたい、と思っていたここでの出来事を今一度振り返ってみます・・・
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この建物の2階に上がる時にある看板。
これを今一度、二年前に撮影した時のクリアな画像でアップしてみる・・・
・・・この看板にあるイラストは、上から
カネゴン、バルタン星人、ダダ、ガラモン
つまりウルトラ関係の店。
ここは・・・
1972年放送の「ウルトラマンA」に出演されていた・・・
・・・山中一郎隊員役の、沖田駿一さんが御夫婦で経営されているダイニングバーなのである。
店に入ろうとすると、ドア越しに店内からカラオケの音がする。
大勢の客がいなければいいのだが・・・
と、ドアを開けると、ああ、沢山の来客。
HPで拝見した見覚えのあるカウンターの中の女性・・・
沖田駿一さんの奥様だとすぐ分かった。
席が空いてないのか、と諦めようとしたら、
ここ、開いてますよ、カウンターのドア側の、一番手前の席の男性が、自分の荷物を置いていた席を空けてくれた。
更に、その並んだ席の、三人ほど向こうに座っておられた女性がこちらに振り向く。
何とその方は!
過去に使用した画像より
むこうも驚いたご様子。私も会釈した。
今日は何かの集まりなのかな?
ありがたく席に座らせていただいた。
奥さんにおしぼりをいただき、メニューをお借りする。
ここは、奥さんの料理が美味しい、と評判らしく、ネットの口コミと同様、オムライスを注文した。
飲み物はレモンサワーにした。
お通しは、厚揚げ。
その厚揚げ、写真撮っておけば良かった・・・と後悔。凄く美味しい!
先程からカラオケで唄っておられたのは沖田駿一さんだった。
唄い終えてカウンターに戻って来られるのだが、一番端に座っている私のすぐ傍を通る。
その時、
「この近くにお住まいですか?」
と尋ねてこられた。
私は
「いえ、広島から来ました。今日、東京でしか観られないイベントやライブがあったので、上京して、晩御飯でここに来させていただきました」
と返答させていただく。
「ここを知っていたんですか?」
の質問には
「前からここに来たいと思っていたのですが、日曜日ばかりにイベントがあるので、今日のような平日のような時に上京するのは、なかなかないんです」
「じゃあ、明日は広島に帰られるんですか?」
「はい、東京駅に向かう前に、あちらの(西恵子さんのいらっしゃる方を向いて)西さんの店、蕃へ寄ってから帰ります」
と言うと、沖田さんは、西さんの方へ何か話に行かれた。
すると西さんは、私のことを覚えているかのような内容を返答されたのであろう、こちらへ体を向けて、
「ごめんなさい、私、明日、いないのよ」
と言われた。
西恵子さんは、銀座にある、喫茶・蕃に、平日の午前11時半頃から夕方16時頃までいらっしゃることは充分分かっている。
「あ、でも、コーヒー、いただいてから帰ります」
とお答えした。
そして、沖田駿一さんとの会話・・・
「こうしてお会いするのは初めてなんですけれど、実は一度、お話しさせていただいたことがあるんです」
と言うと、キョトンとされたので、
「この上(の方角)にある、玉川大師さん・・・」
“玉川大師”というのは、東京都の中でも知る人ぞ知るパワースポットのお寺・・・
過去の画像より
・・・四国八十八か所巡りをしたのと同じご利益があると言う地下道がある。
このお寺を沖田駿一さんもご存じのようで、頷いておられた。
「・・・この上にある、玉川大師さんは、何度か来たことがあるんですけれど、ここ(ラ・シオン)の場所がよく分からないので、という話を、2年前、佐野さんの店でお話しさせていただいたところ、サプライズと言って、佐野さんが御自分の携帯電話で話をさせて下さったんです」
・・・話は2年前に遡る。
2年前の10月。
やはり同じように堀江美都子のライブで上京したのだが、そのライブ終了後、胃袋にガソリンを注ぐ為に新宿の歌舞伎町へと向かった。
一番街の奥にある・・・
・・・「歩ッ歩」という店。
ここも「ウルトラマンA」に出演されていた・・・
過去の画像を使用
・・・吉村公三隊員役の佐野光洋さんが経営されていて、そこで呑んでいたいた時の話。
その日は日曜日。
翌日の月曜日には広島に帰るのだけれども、ホテルを出たら、二子玉川にある、玉川大師というお寺に行って、駅に帰る途中の道の何処に
「ラ・シオン」があるのか、場所を調べてみて、今度、平日に上京出来た時の下調べをしたいと思うんです。
と、佐野光洋さんに話すと、佐野さんは携帯を取り出して、沖田駿一さんに電話して、会話をさせて下さったのだ。
「ここに、日曜日しか東京に来れない、というお客さんが来てましてね。今度、そちらの店が開いている時に行ってみたいのだけれども、そこの場所がよく分からないので、下調べに明日、その辺りへ行く予定だと言っているんですよ。その彼と、ちょっと話だけでもしてあげてくれませんか?」
と言った感じで、私に携帯を差し出してくれたのである。
電話の向こうの沖田駿一さんは、柔らかな声で
「場所が分かったら、今度、来られた時にはいつでもお出で下さい」
と、言って下さったのである。
その時のくだりを沖田駿一さんは覚えておられ、
「ああ、場所を探しておきたい、と言っている人がいる、と電話がかかってきてね」
と言われた。
「お休みのところをすみませんでした。おまけに私、酔っぱらってましたし」
と、あの時のことを詫びた。
オムライスがやって来た・・・
・・・比較出来るものがないけれど、物凄いボリューム!
これ一皿で満腹になる。
この日、店に集まっていたのは、何がしかのパーティーや、身内の集まりの二組と、私に席を譲って下さった男性お一人の計三組だったようだ。
22時を過ぎる時、西恵子さんのグループがお帰りになった。
帰り際に西恵子さんと挨拶をする。
翌日の日曜日に、喫茶・蕃ではお会い出来ないと覚悟していたのに、こうしてお目にかかれるとはラッキーだった。
もう一組のグループも、ほどなくして店を出られ、店内は、私と、私に席を開けてくたさった男性の二人になった。
店内を歩くスペースの余裕が出来たので、店内に飾られているものを写真に撮らせていただいた。
・・・「ウルトラマンA」関連のフィギュアがズラリ!
分かるよ!手前からヒッポリト星人、ドラゴリー、ベロクロン、バキシム・・・
カメラを向けていると、沖田駿一さんが
「トイレにもありますよ」
と言われたので、トイレに入ると、そこのドアや壁にもパネルや写真がビッシリと飾られていた。
・・・トイレの中は、パネルでいっぱい!
再びカウンターへ・・・
見上げると・・・
・・・サイン色紙がいっぱい!
・・・冷蔵庫にはTACのエンブレムが貼ってある。
沖田駿一さんと言えば、刑事モノでの怖い悪役ばかりであったが、接してみると、とても柔らかいオジさんだった。
23時近くなった。
そろそろ引き上げよう、ということで、カバンから色紙を取り出して、サインをお願いすると・・・
・・・快く書いて下さった。
千社札のシールを貼り、烙印も押して下さった。
俳優業を辞めてもサインを求められるので、こうした仕上げはいつものことなのだろう。
“ぶったるんどる”
そして・・・
・・・ツーツョット写真も快く引き受けて下さり、奥様がシャッターを押して下さった。
さて、23時を過ぎたところで引き上げることに・・・
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テレビで拝見する印象とは違って、とてもお優しい方でした。
また来て、今度は違うメニューのものを食べたいと思います。
この時間だと、歌舞伎町へ行くにはもう遅すぎるので、そのままホテルに帰ることにしました。
今日一日、色んな方とお会い出来て、とても楽しかったです!