５月２７日と言う日 日本最古のカードバトル「ちはやふる」

 

本日５月２７日とは、何の日？

 

オバマ大統領が広島を訪問した日･･･

  

      

　　　　　　平和大通りには日本国旗とアメリカ国旗

 

大統領現職として初めての来広となる歴史的な日･･･

 

平和公園の周りは沢山の人が集まっていた。

私もそこにいた。

しかし、平和公園を囲む道路全てが、午後４時半から立ち入り禁止となる。道路全てだから、公共バスもその通りに入る手前で止められる、と、警察官たちが説明して回りはじめた。

 

その時まだ午後２時半。

４時半から全面交通禁止となる、ということはオバマ大統領は、それからしばらくしてやって来る、と言うこと。

 

オバちゃんたちは

 

「遠くからでもええけぇ、オバマ大統領は何処から観れるん？」

 

と警察官に質問。

しかしながら説明している警察官は大阪府警の人。

柔らかい関西弁で対応している。

多分、やって来るルートは知っているのだろうが、あっさり

 

「まだ、よう分からんのです」

 

とスルー。

 

多分沿道には、朝から待っていた人もいただろう、と思われるが、その場を散り散りに離れて行った。

 

 

暑いし、何処の道を通るのか？

仕方なく私は、家でテレビで観よう、と帰ることにした･･･

 

 

･･･って、いや、今回の記事はこれらの説明ではない。

  

改めて･･･

  

今日、５月２７日は･･･

 小倉百人一首の日

 

なのらしい。

 

そこで

  

広瀬すず主演の

 

ちはやふる

 

を観たことの感想を！

 

　　

　　　　　　　　パンフレットより

 

･･･上の句と

 

　　

 ･･･下の句

 

つまり、前編、後編として、上映された。

 

私は、強い好奇心でこの映画に臨んだ。

別に広瀬すずチャンに惹かれたわけではない。

 

以前、深夜に放送されていたアニメが面白かったからで、これが実写になったのならどうなるのか？

と、いうことからだった。

 

百人一首、競技かるたを題材にした高校生たちの戦い。

言わばスポ根のかるた版。

 

野球や、サッカー、バレーばかりがスポ根だけではない。

こんなバトルもあるんだ、と痛感した。

  

“ちはやふる”

 

 とは

 

在原業平（ありわらのなりひら）が詠んだ歌である。

希代の美男子だったと聞いたこともある。

 

千早ぶる　神代もきかず　竜田川　

　　　　　からくれなゐに　水くくるとは

 

確かに広瀬すずチャンは可愛かった。

 

アニメでは表現出来ない生身の人間の表情、畳の上のかるたに向き合う時の汗とほつれ髪。

 

かるたをはじいた時の畳を擦る音。

宙を飛ぶかるたが風を切る音。

飛んだかるたが、壁やガラス戸にぶつかった時の音。

 

アニメでは決して演出出来ない絶妙なシーンが面白かった。

 

      

  

ただ、長い長い原作を、短い上映時間内で表すのだから、かるた部のメンバー個々の突っ込んだ詳しいエピソードなどは省略されている部分もある。

 

主人公・千早（ちはや）の名前に込められている由来など、アニメでは詳しく述べられたが、この映画ではスルーされていた。

  

      

  

･･･百人一首ってこんなに奥が深いのか？

 

百人一首は、小学六年生の時に学校で習う。

上の句と下の句を線で結ぶテストもあったと記憶している。

 

初めて百人一首と接したのは、低学年の時、坊主めくりをやったこと。

 

百人分の体なのに、首が一つ？

 

と、奇妙な名称だな、との第一印象も。

 

この時、絵の方が読み札で、字しか書いてない札の方を、畳の上にばら撒くのだとは思ってもみなかった。

 

小学館の学習雑誌に付録になったこともある。

探せばある、と思うのだが･･･

  

今から千年も前の日本語。

たった３１文字なのに、現代の言葉に訳すと、百文字以上も使用しないと説明出来ないような描写が盛り込まれているものもある。

他の国の言語にはない、素晴らしい表現だな、と思ったものだ。

  

      

  

“かるた部”は部活動として５人揃わなければ成立しない。

 

なので、寄せ集めた５人。

個性豊かな彼らが、段々可愛く感じてくるのは、歳のせい？（笑）

競技かるた、としてのバトルもさることながら、団体戦に見られる友情、千早をめぐる恋愛の描写も面白い。

 

題材が百人一首だからか、観客は高齢者も結構いた。

  

かるた競技は７月に行われる。

言わば、かるた版甲子園。

正月だと、たまにニュースで見かけるが、７月に行われると言う高校生たちの熱い戦いを観たくなってきた。

ＮＨＫ－ＢＳでの放送だと言う。

  

主人公・千早は、１００人全ての歌を覚えているだけでない。

上の句を聞き、下の句のかるたを配列したそれぞれの位置を記憶しているだけとも違う。

 

例えば、読み手が

 

『ちはやふる･･･』

 

と、言った瞬間の、

 

『ち』の文字を言い切ってない

“ＣＨＩ（ち）”の“Ｃ”の音の瞬間を聞き分けれる能力の持ち主なのである。

 

古くて新しい百人一首。

これも日本語なのだ。

日本人として見直してもいいのではないのかな･･･

  

    

 　　　　　　　　　　パンフレットの裏表紙

  

･･･今後も続編があるそうだ。

 

千早の強力なライバル（松岡茉優）との“クイーン戦”を描くのだろう。

 

原作のコミックスは千早が小学生の時から、じっくり描いているらしい。

機会があったら、読んでみたい。

 

この映画が終わって、近日公開予定のチラシを持って帰った。

  

　　　　　

 

純国産のゴジラ映画「シン・ゴジラ」

 

造形は「ゴジラＶＳデストロイア」に観られたメルトダウン前のバーニングゴジラのようだ。

  

裏面にはキャスト･･･

 

      

 

･･･全国公開まであと２ヶ月。

  

これらの記事を作成している途中、テレビのニュース番組で、平和公園を後にしたオバマ大統領が、西広島飛行場からヘリコプターに乗り、岩国米軍基地へ向かった、と言った。

バタバタとヘリコプターの音がしているが、あれにオバマ大統領が乗っているのかも知れない。