映画「天才バカヴォン~蘇るフランダースの犬~」
映画「天才バカヴォン~蘇るフランダースの犬~」を観た。
「バカボン」でなく「バカヴォン」なのは、原作者に対する配慮なのか?
以下、ネタバレギリギリの紹介です。
※字がボヤけてしまいました。
・・・ここまでは通常知られている「フランダースの犬」(アニメ版)
薄幸の少年ネロとパトラッシュは天から舞い降りた天使によって、苦痛のない天国へと導かれる・・・筈なのだが・・・
・・・地獄へ身を落としたネロ。
世の中を恨んでいるネロの心につけ込む謎の存在が!
・・・ネロを地上に蘇らせて、人類を支配する際の配下として利用しようとするのだ!
怪物と化したネロとパトラッシュ!
街が破壊される!
もう、人類を救えるのは彼と彼ら一家しかいない!
・・・彼らは、暴徒と化したネロとパトラッシュから人類を救い、またネロとパトラッシュを天国へと導けるのか?
♪西からのぼった・・・
お馴染の主題歌で始まり、お馴染のキャラクターも登場。
作品は知らないが、絵柄はよく観る。
ハッキリ言って、くだらない、と言えばくだらない。
でも、シュールな発想、シュールな展開は、何も考えないで座って観ていられる。
「クスっ」と笑えたり・・・
「グシュん」とは泣けなかったが、たまには、なーんにも考えずに観るだけのこんな映画もいいか!
ホント・・・
「これでいいのだ!」
が鑑賞後の感想。
余談だが「フランダースの犬」が悪書として捉える考えもあるようだ。
あまりにも不幸なラストに、子どもに読ませたくない、観せたくない作品として挙げられているようだ。
舞台となったベルギーでは、実は評判悪いし、アメリカでは映画化の時、ハッピーエンドになるようにネロは生き返ってるし・・・
私が子どもの時は、この物語を読んでも、アニメで観ても、読後に『読まなければ良かった』とは、思わなかったし、自分が大きくなっても、弱い立場の人を虐げない大人になろう、と反面教師として作品を捉えたものだが、何だか虚しくなった・・・
案外、子どもは気楽に捉えていて、読後、或いは鑑賞後は優しい気持ちになっていると思うのだが。
この映画を観た時は月曜日で、おそらく前日には運動会か何かがあり、振り替え休日の子どもたちが多く、劇場内は世代を越えた観客が沢山いた。
それくらい話題の映画だったようだ。
次回作があるかも・・・とほのめかすラストがあったので、期待してもいいのか?