女優・榊原るみさん 「帰ってきたウルトラマン」篇
前回の「3時にあいましょう」の流れです。
しかし、直接的なウルトラマンの画像はありません。
私にとってのリアルタイム観賞は「帰ってきたウルトラマン」からだった。
“帰ってきた”という、文節が接頭として付いたタイトルは斬新だと、今でも思っている。
このタイトルで一年通して放送されていたわけだ。
先ず、歌そのものが
♪燃える街に あとわずか とどろく叫びを耳にして・・・
我々人類の為に、帰ってきてくれたウルトラマンにとてもワクワクした。
だけど、姿はかつてのウルトラマンそのものではない。
デザイン的にも、ボディの赤いラインが変わっている。
だが実は、当時、新聞のテレビ欄を読む習慣がなかった為に私は、第一話のみ見逃している。
翌日、近所のチビッ子(3歳くらい?)が観た、と言ってはしゃいでいたのが悔しくて、その翌週から新聞を見る(読むのではない)習慣がついたと記憶している。
「ウルトラセブン」は、地球にやってきたセブンが遭遇した、勇敢な青年の容姿をモデルにして、変身して地球に滞在。
では「帰ってきたウルトラマン」は・・・
主役の郷秀樹は、坂田自動車修理工場で働いている一般市民。
それを彩っている代表が・・・
・・・この三人。
特に榊原るみさんは、印象に残る役をやっておられ、魅力を感じたものだった。
私がいつも楽しく拝見しているブログの中で、榊原るみさんに関する詳しい記事を寄せる方がおられる。
そのブログの中で、榊原るみさんは、このドラマのずっと前から“少女モデル”として活躍されていた、と知らされ、新たな驚きを受けました。
では「帰ってきたウルトラマン」第一話を簡単に・・・
ある日、東京に怪獣が現れる・・・
「大変だ! 怪獣だ!」
坂田三兄弟の末っ子・次郎の言葉に工場はざわつく。
「俺がやっつけてやる!」
飛び出した次郎の後を追って『流星号』の下で作業をしていた郷も飛び出す・・・
次郎を制した郷だが、暴れる怪獣の近くのビルの屋上には、取り残された子どもがいる、と聞かされ・・・
・・・MATの隊員が止めるのも聞かず助けようと飛びこんで行く郷。
・・・屋上には、鳩を逃がそうとする少年がいた。郷もそれを手伝う。
鳩を全て逃がした二人は屋上から降りるのだが・・・
・・・まだ取り残されていた犬もいて助けようとする郷。
・・・その為逃げ遅れて、少年、犬をかばって崩れたビルの下敷きになってしまう郷。
・・・郷は大怪我を負ってしまう。
・・・意識不明の郷秀樹。
「いくらでも私の血を使って下さい・・・」
医師に懇願する坂田アキ。
「郷・・・『流星号』が完成したぞ」
病床に伝えに来る、長兄の坂田健。
だが、坂田三兄弟の願いも虚しく、郷秀樹は息を引き取る
「郷さん・・・」
「さよなら郷さん…」
・・・郷秀樹の思い出と共に『流星号』も天に送る三人。
その頃病院の霊安室では・・・
・・・郷秀樹に光が射す。
郷秀樹の勇気のある行動に感銘を受けたウルトラマン。
地球上ではこの姿ではいられないので、郷秀樹の体を使いたい、と呼びかける。
・・・かくして郷秀樹は、ウルトラマンの精神を同時に持ちながら、甦るのである。
・・・燃えた『流星号』
※ここでツッコミ!
郷秀樹の遺体が、まだ病院にあるのに、先に『流星号』を処分したのは不自然。
更に、普通、死亡が確認されると遺体は遺族、いなければ関係者が早々に引き取らなければならず、いつまでも霊安室にはいられない。すぐに葬儀屋が迎えに来て、通夜の段取りをしなければならない、と思うのだが・・・
郷秀樹の潜在能力を見込んで、MATは郷秀樹を正式に隊員として迎えることになる。
郷はMAT隊員であると同時に、坂田自動車修理工場の従業員としてのかけもちもする。
他の隊員に帰る家があるように、郷にとっても帰る家は坂田自動車修理工場だけなのかも知れない。
第四話「必殺!流星キック」において・・・
ウルトラマンにとっての怪我は、人間に戻った郷秀樹にも影響する。
同じ箇所に怪我を負っている郷秀樹は入院。
坂田アキと次郎は、その病院に見舞いに行く
・・・遠い道のりに、アキの新しい靴では足が悲鳴をあげてしまい、裸足で歩くはめになる。
二人の背丈で、アキの成人した体躯を強く感じる。
坂田アキ演ずる榊原るみさん、この人はとても大きなお姉さんだと思わされた。
その後二人は、同じく見舞いに行く途中の偶然通りかかったMATの丘隊員に拾われ、病院へとマットビハイクルに乗せてもらう。
・・・郷を見舞う二人。
・・・ねぎらいの声をかけるアキ。
しかし、郷の心はここにあらず。
キングザウルス三世のバリアーを破って倒すこと。MATの次なる作戦も気になる。
丘隊員と作戦の話をする為に、見舞いに来てくれた二人には、席を外すように言ってしまう郷。
「郷さんは、このお姉ちゃんが好きなんだ!?」
自分の姉よりも、MATの仕事が優先の郷の態度に次郎がふてくされる。
確かに、郷は工場で働いているよりも、MATの隊員として業務する方に心が強く傾いてしまっている。
アキはそれを強く感じている。それだけ自分から離れてしまった、と、郷に対して、寂しさを押さえることが出来ない・・・
・・・一人ギターを奏でるアキ。
・・・兄の健も弟の次郎も、どうすることも出来ないのか?
この回のエピソードは、郷とアキの関係が色濃く表れている。
郷は、郷秀樹だけのものではなく、ウルトラマンとしての使命も宿しているから、アキに対する態度も仕方ない、と思いつつも、観ていてどこかもどかしかったものだ。
降板を余儀なくされることになるのだが、だから、と言ってドラマ内で殺すことはないのだ!
地球を征服するにはウルトラマンが邪魔。
そのウルトラマンの弱点を探り、肉体だけでなく精神的にもダメージを与えてやろう、と。
人間体である郷秀樹にとっての、身近で親しい坂田兄弟を殺そうと謀るナックル星人。
坂田アキと長兄の健は、ナックル星人の策略で残酷にも殺されてしまう。
※前回の「3時にあいましょう」でのアキ拉致シーン以外、どうしても残酷なシーンで綺麗な画像が準備出来ませんでした。
ナックル星人とはこいつ!
人間の姿をしている時のナックル星人はこいつ!
上二枚ともネットから拝借しました。
役者としては、成瀬昌彦さん。
この方には全く罪はないのだが、この方の演ずる役は冷酷極まりないものが多く嫌いだ。
「ウルトラセブン」の第43話『第四惑星の悪夢』では、トラウマになるような冷徹なロボット長官を演じておられた。
ちなみに、この方(成瀬さん)と、あのお方がよく似ている気がして、子どもの頃は何だか、あのお方が本当に偉い人だとは思えなかった。
あのお方とは・・・
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・・・懐かしい500円札の岩倉具視。
ハングマンに出演されていた時の成瀬昌彦さん・・・
・・・こちらの容姿の方がより似ている感じがする。
この感じ方は私だけの思い込み?
坂田兄妹を殺されたウルトラマンは、郷に対して責任を感じずにいられず、ナックル星人と、ブラックキングに立ち向かうのだが・・・
逆に殺されてしまうのである。
・・・翌週。
おまけの画像・・・
この回では、アキはショッピングに出かけるのだが、ツインテールによって破壊されてしまったデパートの中に閉じ込められてしまうのである。
前編・後編と二週に分けてのエピソードだった。
助け出され、意識を回復したアキの入院中のものです。ネットで見つけました。
再放送を何度も観ているわりには、ビデオデッキを購入して録画出来るようになった頃には放送されなくなった為に画像が殆どありません。
画像は、手持ちの円谷プロ特撮DVDコレクションVol. 02とVol.03からと、一部ネットから拾いました。