団時朗さん
もう一週間経ちました。
「帰ってきたウルトラマン」で、郷秀樹を演じた団時朗さんが、令和5年3月22日に亡くなられたことが報じられました。享年74歳。
テレビのニュースではWBCに隠れてしまいましたが、ネットでは今でも話題になっています。
前日の23日にネットのニュースを拝見して、翌日仕事に行く前にスーパーやコンビニで買い集めたスポーツ新聞です。
デイリースポーツ
サンスポ
スポーツ報知
どの新聞も、画像は同じカットですが、大きく取り上げています。
「ウルトラマン」も「ウルトラセブン」もテレビ放送を観ていましたが、夕方の再放送でした。
リアルタイムで初めて観たのが「帰ってきたウルトラマン」でした。
しかし、第一話は見逃しています。新聞のテレビ欄を観る習慣どころか、見方さえよく分からなかったのでチャンネルを合わせられず、翌日近所に住む幼馴染が熱く語っていたことから、毎週金曜日・夜七時から放送があることを知った次第です。
「帰ってきた~」とは言え、ハヤタ隊員が変身するウルトラマンが帰ってきたのではなく、違う容姿をしたウルトラマンでした。
ハヤタのウルトラマンとは違う、と言われていましたが、理論的な言葉に表せるボキャブラリはよく分からなかったけれど、
“ウルトラマンというのは世代を継ぐ名称”
のようなもので、二代目、三代目を名乗るウルトラマンがいる、という落語や歌舞伎界のような理屈を、子どもなりの解釈をしていたので、タイトルに対して奇異な感じはしませんでした。最もその頃は落語も歌舞伎も全く知らなかったのですが…
再放送も可能な限り観ていたので、刷り込まれて大人になっても忘れなかった言葉があります。
それは『ウルトラ5つの誓い』です。
団時朗さんの訃報を知った時、この言葉が去来したのですが、どうしても4つしか思い出せませんでした。
ネットで検索すると出ていました。
・腹ペコのまま学校に行かぬこと
・天気の良い日に布団を干すこと
・道を歩く時は車に気を付けること
・他人の力を頼りにしないこと
・土の上を裸足で走り回って遊ぶこと
思い出せなかったのは、4番目の
『他人の力を頼りにしないこと』
でした。
「帰ってきたウルトラマン」は変身するアイテムがありません。
「ウルトラマン」はベータカプセル
「ウルトラセブン」はウルトラアイで変身しますが「帰ってきたウルトラマン」は、郷秀樹がピンチになると、体内に宿ったウルトラマンが表面化して、変身する形をとってました。
人間体(郷秀樹の姿)で力を尽くして、それでも叶わないときにウルトラマンが表れるのだ、というのが、この番組のテーマだと理解したように感じます。
団時朗さんは他にも「少年探偵団」というドラマで怪人二十面相を演じておられ、顔出しだけでなく、本人の役でショックを受けたものです。
最近ではNHKの朝ドラでお姿を拝見しました。
74歳、というのは今の時代ではまだ若いかと思います。
声だけの出演だとしても、団時朗さんの「ウルトラマン」をまだまだ観たかったです。
御冥福をお祈りいたします。
さようなら郷さん