ジークフリートの遊ぶログ

そそっかしくて、キーボードタッチのミスに気が付かないことが多く、過去に投稿した記事も観直しながら編集しています。

2月9日・上京物語 国立国会図書館へ・・・動機篇

2月8日に埼玉県川口市で行われた
 
「NHK少年ドラマシリーズ 未来からの挑戦 復元上映会&同窓会トークショー
 
から明けた翌日、9日。
 
この埼玉、及び東京行きを意識した昨年の暮れ。東京に行くなら、是非ここへ行ってみたい、という衝動に駆られた。
 
それは、ここ・・・
 
 
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名称から、蔵書はお硬い書籍ばかりと思われるが、実は
 
 
とは、国内で販売される印刷物は全て、ここに納める義務があることから、極端に古いものでない限り、どんな書籍でも蔵書されている可能性がある施設なのである。
但し、学校の卒業アルバムや、同人誌など、狭い範囲での個人に近い間柄で配られるものは、当てはまらない。
 
私が、ここへ行きたかったのは、
私の遠い記憶の中、とても印象的な人物・・・
 
以下、長文になります。
 
私が小学校一年生に上がった時、まるで手を引くように、毎日、学校へ連れて行ってくれたお姉さんがいた。
当時、六年生だった女の子。
私にとっては、見上げるようにとても背の高いスレンダーなお姉さんだった。胸のふくらみもあって、大人のお姉さんの感じがした。
すぐ近所に住んでいたのだが、実は私は、小学校の入学式の日まで、彼女の存在を知らなかった。
しかし、母は随分前から、近所に彼女の存在があったのを知っていたようで、私が小学校へ行く際は、当分の間、連れて行ってくれるよう頼んでいたみたいだった。
幼稚園や、公園のお友達の延長にあった友人は確かに何人もいたが、新入生同士で通学させるより、しっかりした年上の者が傍に着いていてくれた方が、母としては心強くて、安心出来ると思ったに違いない。
 
優しくて、スラっとしたお姉さんと、。毎日通学するのが楽しかった。
 
お姉さんは、私の家に遊びに来ることもあった。
私が読んでいた『小学一年生』や、入学前に読んでいたたのしい幼稚園』『幼稚園』などを手に取り、私が読むよりも断然早く、ページを次々にめくっていった。
また『小学一年生』の付録を作るのを手伝ってもくれたし、私が、体育の授業ででんぐり返しが上手く出来なかった、と言うと、
 
「お姉ちゃんが教えてあげる」
 
と、言って、でんぐり返しを見せてくれた。
今思えば、子どもっぽくて小学生らしい、と言えばその通りなのだが、当時の私としては、その行為はとても、カッコいいと思った。
母が、カレーなど、お惣菜を分けて上げることもあったし、私がお姉さんの家に遊びに行くこともあった。
 
お姉さんの部屋には、私の持っている学年誌とは違って、少女漫画雑誌が沢山並んでいた。
記憶は定かではないが
 
少女コミック』 『少女フレンド』 『マーガレット』
 
あたりのような感じの雑誌だった。
 
手にとって読まさせてもらったが、学年誌とは違ってコマ数が多く、キャラクター達の線画も緻密。何より、文字が多くて、言葉の意味を噛みしめながら読むのに時間がかかった。
一口に、
 
“大人の漫画”
 
と、言うのが第一印象だった。
 
その中で、ひと際、ドキっ!とさせる漫画があった。
 
それは・・・
 
スキーに行った恋人同士。
男は、彼女にスキー服に着替えさせるのだが、そのスキー服には仕掛けがしてあって、彼女が滑っている間に、服が、少しずつ剥がれるか、破れる…
結果、彼女はゲレンデで素っ裸になってしまう。
 
と言うストーリー。
 
「○○くんのエッチ」
 
と言うセリフの記憶もある。
 
とてもナンセンスなのだが、当時の私にとっては大変なエロチック。女性の裸が描かれた漫画を読んだ初めての経験だった。
 
お姉さんの家に行く度、その漫画が気になって仕方がなく、読み返したものだった。
 
しかし、そのお姉さんは、夏休みを前に引っ越してしまった。
別れが近い日、お姉さんは、荷物を減らす為なのか、自分が持っていた多量の漫画やおもちゃを、私や、他に近所に住んでいた幼稚園児の女の子に配った。
 
私の家には、その漫画が載っていた雑誌が配られて、私は浮かれ、喜んでいたのだが、やはりその漫画が面白かったのか、近所の幼稚園の女の子がウチに来た時、
 
「私がもらった漫画のと代えて」
 
と、当時3歳か4歳の妹を丸めこんで、持って帰ったのだ。
 
学校から帰って、その雑誌が無くなっていた時、とてもショックだった。
 
 
さて“あの漫画”は何だったのか?
思い出す度、悔やまれた・・・
 
数十年後・・・
大人になり、パソコンを始め、ネットを始め・・・
ふと、その漫画を思い出し、検索を続けた・・・
 
少女フレンド少女コミック』『マーガレット
それが週刊なのか、別冊なのか?
販売されたと思われる
“1970年”“昭和45年”“1969年”“昭和44年”
ん?もっと昔か?
“スキー” “裸”
 
色んなキーワードを組み合わせて検索を続けること数年・・・
3年くらい前、ようやく、それらしき漫画にぶち当たった。
 
タイトルは・・・
 
『すきすきスキーちゃん』
 
少女コミック:1970年1月20日・27日合併号
 
原作:永井豪
 
永井豪先生?
ハレンチ学園の頃・・・
何だか、頷ける・・・
 
永井豪先生を検索して、リンク先へ飛ぶ、など、ネットサーフィンを繰り返し、やっと
『すきすきスキーちゃん』
の画像を探すことが出来た!
 
それがこれ・・・
 
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  ネットのものを拝借しました…
 
・・・えっ!?
こんなに幼い絵柄だっけ?
・・・この3年間、ずっと半信半疑。悶々とした思いが続いた。
 
随分前に発行された永井豪作品集』と言うものの中に同タイトルのものが掲載されているらしいが、この作品集、今は高価になっていて、入手がためらわれた。
例え、確認の為に購入したとして、もし違っていたら、お金が無駄になるのが怖かった。
何より永井豪作品集』に類するものは、これからもっとパーフェクトなものが出版される可能性があるので、例えこの「すきすきスキーちゃん」“あの漫画”とは違っていても、その時に改めて購入して、他の作品群も含めて永井ワールドを楽しめればいい、と思った。
 
 
そんな時“あの漫画”を強く思い出させる出来事が昨年の12月に起こった。
いつもお世話になっているブロ友の、風こぞうさんの記事の中で、近所のお姉さんの思い出に関することを拝見した。
私もそれに乗っかる形で、似た思い出がある、とコメントとさせていただいた。
 
その夜から、お姉さんのことが思い出されて、頭から離れなくなった。
実は私は、そのお姉さんの名前を知らない。
母は確かに
 
「○○ちゃん」
 
と呼んでいたのだが、私にとっては
“お姉ちゃん”は“お姉ちゃん”だった。
更に、顔すら思い出せない・・・
 
風こぞうさん曰く、
 
“それだけ偶像化されている”
 
この言葉が胸に強く突き刺さった。
 
お姉さんの思い出と“あの漫画”の思い出と・・・
 
そんなセンチメンタルな気持ちが強く動く日々が続いていた時、
翌年2月に
 
「NHKドラマシリーズの同窓会」
 
と言うイベントの予定があることを知り、これを機に東京へ行って、胸の中に澱として溜まっているものを吐き出そう、と上京の後押しをしてくれた。
 
国内全ての書籍が揃う国会図書館なら、解決してくれるかも知れない・・・
 
それを期待しての決意だった・・・
 
前ふりにしては長文でした。
まだ、こんな調子で長文が続きます。
 
後日、解決篇をアップします。