桜草とキャンディーズ
毎日、寒いです。
本日、仕事の帰り。
フラワーショップの軒先で、鉢植えの“桜草”を見かけた。
一鉢270円(税込)だった。
桜草と言えば、高山植物のイメージがある。
鉢で育てられる?
と、素朴な疑問。
今まで、写真で観ることはあっても、至近距離で観るのは初めてだった。
270円、という安価に魅かれ、購入を決意。
実は、昔から“桜草”に関心があり、是非、間近に観たい、と思っていた。
その“桜草”が簡単に手に入るとは!
帰って調べると、多年草で、花が枯れた後は、土の中に根が残っていたら、また来年の春に芽が出る、とのこと。
“多年草”という言葉は知っていたけれど、どう言う意味なのか、ハッキリは知らなかった。
これから、少しずつ調べながら、水をやったり、肥料をやったり・・・
出来れば、プランターで増やしたい・・・と思う。
“桜草”という花を知ったのは、キャンディーズの唄だった。
二枚目のシングル「そよかぜのくちづけ」
1974年1月21日発売
レコードシャケット 500円!
・・・そのB面に『桜草のかなしみ』とある。
黄色の下線はミキちゃんのソロパート。
ピンクの下線はランちゃんのソロパート。
青の下線はスーちゃんのソロパート。
三本揃ってるのは、三人のコーラス。
メロディーを文章で表現出来ないのが残念だが、まぎれもなく、歌唱力がないと表現出来ない歌である。
プレーヤーで初めて聴いた時、このレコードが発売されたのが冬だったし“桜草”という名前から、春先に咲くものだとイメージ出来た。
「小川の岸辺」と「谷間の村」と、いうことから、何処か山の中に咲くものだと感じていたが、確信を得る為、ジャポニカの百科事典で調べたのだった。
その時に“多年草”という言葉を知った。
この『桜草のかなしみ』…
B面だけど、どこかしらインパクトの強い唄として、今でも心に残っている。
唄っているキャンディーズは、この頃10代最後だけど、もっと幼い少女の気持ちを表しているような感じもして、とても切ない。
春になって、心に秘めていた年上の男性(先輩)が、卒業して都会に出るのかな?
とか、
もっと古い時代を唄ったもので、心に秘めている男性が招集されて、出征するのかな・・・とか。
どちらにしろ、何年も村に帰って来ない寂しさが感じられる詩だ。
店の軒先で、この“桜草”を見かけた時、即座にキャンディーズの唄を思い出したのも、購入のきっかけの一つだった。
“桜草”は、寒い冬を乗り越えて咲く、ストイックな象徴だと思う。
私の好きな花で、他に雪をかき分けて芽を出す“雪割草”があるのだが、これもまた、同じ“桜草科”の花。
これ、鉢で育てられないのかなぁ?
まだまだ寒い日があるだろうけれど、今年は早くから春を感じた。
前向きに進んで行きたい、と発破をかける意味もあって、この鉢植えを玄関先に置いた。