ジークフリートの遊ぶログ

そそっかしくて、キーボードタッチのミスに気が付かないことが多く、過去に投稿した記事も観直しながら編集しています。

李香蘭 山口淑子さん そして9月18日と言う日

 
元タレントで、参議院議員だった山口淑子さんが亡くなられた。94歳でした。
 
小さい頃、母が
 
「この人は、昔、リコウラン、と言う名前で中国の女優じゃったんよ」
 
と言ってたのを思い出す。
 
ワイドショー(「3時のあなた」)の司会をされていたのだが記憶は薄い。
 
リコウラン・・・名字がリコウで、名前がランだと思っていたのだが、いつだったか漢字変換で“李香蘭”になると知った。
また、広島市にある猿猴(えんこう)橋を造ったイサムノグチと結婚していたことも知った。
  
日本人で、何故中国人の女優なのか?
彼女の書いた本が出版された時ぐらいから、段々理解出来てきたし、何より沢口靖子さん主演によるドラマを視聴することによって、とても数奇な体験をされたと知った。
 
20年以上も前、劇団四季により、李香蘭の半生を描いたミュージカルを観劇した。
 
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父親の仕事で満州に渡った山口淑子が、幼年時代、中国の風習に従い、他家と養子縁組をすることで、両家と友好関係を深くすることからストーリーが始まる。
李家の養女になった淑子は『香蘭(シャンラン)』と言う名を貰う。
 
エキゾチックな顔立ちと、達者な中国語と歌唱力に目をつけた日本軍は、山口淑子という少女を中国人満映女優に祭り上げ、プロパガンダとして利用する。
 
 
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日本人でありながら中国人として生かされた山口淑子とは別に、中国人でありながら日本人として利用された清朝王女・川島芳子も劇中に登場する。
ヨシコと言う同じ名前の女性の運命がミュージカル仕立てで描かれていて、とても感動したものだ。
 
時々、この「ミュージカル李香蘭」は上演されているし、DVDも販売されている。
また観てみたくなった。
  
一番最後に山口淑子さんをテレビで拝見したのは“川島芳子は生きていた!”をテーマにしたドキュメンタリー番組だった。
銃殺された筈の川島芳子が実は替え玉で、近年まで生きていた証拠を紹介する番組にVTR出演され、まだご健在だったことにとても感慨深いものがあった。
また上戸彩さんによるドラマも記憶に新しい。
 
94歳、と言う年齢は天寿を全うされたと思う。常人には考えられない経験をされ、苦悩の一生だったとも思われる。
 
心よりご冥福をお祈り致します。
奇しくも、同じ名字の山口洋子さんも亡くなられた。
昭和の歌謡、芸能がまた一つ消えたと思った。 
 
最後に・・・
 
本日、9月18日は満州事変の発端となった“柳条湖事件”があった日。
9.18(チュ・イ・パ)として、今でも抗日運動として中国でデモが行われている。
 
長ーい歴史を振り返ると、非人道的、残虐な行為は日本も中国もどっちもどっちだと思うのだが、中国ではどんな歴史の教育を行っているのだろう?
 
これから日本は、お隣の国とはどんな関係になっていくのか?
安っぽさ倍としか思えない、総理大臣はこの国をどう導いていくのだろうか?
先行きに不安ばかり募る。