6月16日 珈琲 蕃
表参道を経由して銀座に向かった。
銀座で降りて歩く事、約10分。
たいてい東京駅を中心に考えて歩いて行くのだが、地下鉄銀座駅からは歩いたことがない。
案の定、方角が分からなくなり、ダウンロードした地図と、ズボンのベルトホールに下げている方位磁石を駆使して向かったのが、ここ・・・
・・・喫茶店・珈琲 蕃。
向かいの歩道から撮影したもの。
ここは「ウルトラマンA」・・・
・・・で、TAC(タック)の美川のり子隊員を演じた西恵子さんが、御主人と経営されている。
美川のり子隊員と言うのは、この方・・・
嵯川哲郎さん演じる竜五郎隊長の秘書的、TACの知恵袋的な役どころだった。
西さんは、平日の午前11時半頃から夕方5時頃まで接客されてる、との事。
「ウルトラマンA」第一話より ウルトラ五兄弟
「ウルトラマンA」は1972年・4月から一年間放送された。
前年の「帰ってきたウルトラマン」から続くウルトラシーズの4蕃目。
これにより“ウルトラ兄弟”という設定がより強く固定された。
“兄弟”と言っても肉親としての血のつながりはない。
つまり“兄弟”とは、先輩・後輩という上下関係でなく、幼児でも分かり易い、兄貴分・弟分と言った絆の深いホットな関係として構成されているのだ。
だから、ヤクザの世界で言う、契りを交わした兄弟分の意味とも全然違うのである。
さて、店に到着したのが12時前。
近隣のオフィスから、昼の休憩で店内がそろそろ多くなる時間帯。
一グループの客の後に続いて店内に入る時、西さんが迎えて下さった。
今回で2回目の入店になるのだが、ここのコーヒーは、ひいき目に見なくても本当に美味しいのだ。
店内の一角には「ウルトラマンA」に関する資料やグッズが飾られている。
そのコーナーの真向かいのテーブルに座らせていただいた。
テーブルは50センチ四方くらいで小さく、昔の喫茶店を知っている人にとっては懐かしいスペースらしい。
この後は広島へ帰るばかりなので、ここで腹ごしらえをすることに・・・
コーヒーの豆にもこだわってらっしゃるそうだが、どの豆のコーヒーにするか、決めるには、コーヒーに関する知識は私にはまだない。
そこで、オープンサンド&珈琲を注文。コーヒーはブレンドに。
西さんが注文を取って下さった。
不躾にカメラ撮影するのも何かと思い、目の前にある「ウルトラマンA」の資料コーナーをデジカメで撮影してもよろしいですが?と尋ねると、快く承知して下さった。
それがこれ・・・
近過ぎて全てフレームに収まらないが、以前は電話ボックスとして使用していたのでは?と思われるコーナー。
或いは電話ボックスに似せて作ったコーナーなのか?
そばに行ってジっと見る方がグッと味わいのある一角である。
前回、気付かなかったが、あれ?
と思った写真があった。
左上は、ひし美ゆり子さんとのツーショット。
イベントや特番でお顔を合わせる機会も多いのであろう・・・
ファンが持ち込むこともあって、少しずつ増えていくのであろう、と思われる配置。
奥に立ててあるパネル・エースキラーのイラストもジックリ見てみたい気持ちもある。
サンドイッチとコーヒーが来て口にするが、やっぱりコーヒーは美味しかった!
三角に切ったサンドイッチが二つと小切りにされたメロン。
このセットで750円。
コーヒー一杯が普通400円としても、このセットは安いのではないか?
店内も客が増えてきた。
“予約席”というのがあったが(丁度、写真に写っていた)、満席になるのが常なのかも知れない。
西さんは、接客で店の奥に引っ込んでしまわれ、近くに来なくなったので話しかけることも出来なくなった。サンドイッチもコーヒーも胃の中に消えていった。
ウェイトレスの女の子がお二人いらしたが、お冷のお代わりを望んでいることをすぐ察して下さり、すぐ継ぎ足して下さった。
とても居心地のいい店なのだが、そろそろ東京駅に行かなくてはならず、退店することに。
帰り、レジにあった一袋に10個入ったコーヒーキャンディ・100円を買った。
開封前に写真に撮れば良かったが、帰りの新幹線と、これまでの記事を作成するまでの一週間の間に食べてしまった。
これもほど良い苦さで美味しかった!
今回、時間とチャンスがあれば、西さんの写真を撮らせていただこうかと思ったのだが、残念ながら叶わなかった。
だから・・・これは、二年前に伺った時のツーショット。
例によって、私の顔はご勘弁下さい。
・・・とても気軽に承知して下さり、おそらく御主人?に撮影していただいたものである。
サンドイッチに添えられたメロンを食べる際に使用するフォークに、
敷いてあったナプキンを持って帰った。
“蕃”は、くさかんむりの下に“番”であるが一画目のカタカナの“ノ”の字がない。
多分、何か意味があるのだろうが、詳しく調べず、次回行った時に尋ねることにすれば、また会話が出来るかも知れない。
決して、ハードなスケジュールではなく、地図やナビが曖昧で余計に歩いた為に、とても疲れた。
しかし、とても心が満たされた二日間だった。