6月16日 玉川大師
居酒屋バッタもんから、ホテルに戻ったら23時を回っていた。
明日の予定を今一度確認して寝たのが0時前。
ところが、思いのほか歩き回ったので、足が痛い。
こむら返りで、真夜中に飛び起きては、スジを伸ばすのに立ち上がる・・・
あの程度の徒歩で情けない、と落ち込む・・・
ホテルの食堂で朝食を済ませ、8時にはチェックアウト。
今日も暑くなりそうだ・・・
大手町の地下鉄駅から半蔵門線へ乗る。
ギュウギュウ詰めのラッシュかな?と思ったが、案外空いていて座れた。
この日、向かったのは二子玉川。乗り換えなしで行ける。
目的は『玉川大師玉眞院』というお寺。
今年の1月にTBSの「ぴったんこカンカン」で紹介されたのが頭にあって、行ってみよう、と安易な決意・・・
二子玉川駅で降りると、まだ9時前。
例によって、サイトのルートマップを印刷したものを取り出す。
上下左右の余計なものをカット・・・
何てアバウトな地図・・・
で、取り出したのが、昨夜、役に立ったのか、足手まといだったのか分からない、このナビ・・・
腰に下げたコンパスと共に、北上する。
予め口コミなどで調べると、玉川商店街、というのがキーワードらしく、左に曲がり、川沿いに歩く。
玉川商店街はすぐ分かった。
数珠は、墓参と外出用のを持って来ていた。線香はお寺にあるらしいので、ライター
を商店街へ入ってすぐのローソンで買い求め、更に北上すると、
“玉川”と書かれたお寺が見えた。
ここ?
と思いつつ、社務所のようなところへ行くと、男性の方がおられた。
事情を話すと、ここではなく、ここへ来る途中にあったコンビニを右に曲がると看板がすぐ見えます。
と、丁寧に教えて下さった。
ここへ来る途中、確かに、サンクスだったか・・・コンビニがあった。
ここから数十メートル戻ればいい。
改めて、コンビニの角まで下って見上げたら・・・
・・・あぁ、あった!
そして・・・
・・・ここなのだ!
早速中に入らせていただく。
他に参拝者は、高齢の御夫婦だけ。
お堂の中で、お寺の方の説明を聴いておられる。
先ず、お賽銭でお願い事。そして靴を脱いで中に入り、線香を一把100円で購入。
数珠とライターはあります、と申し上げたが、ライターよりマッチをお使い下さい。とマッチを貸して下さった。
初めての人は名前と住所を書かなければならない。
書き終えると、
貴重品は持って、荷物はそこに置いてお入り下さい、と言われる。
入ったら右手で壁伝いにお進み下さいと説明を受け、拝観料100円を盆の上に置いて、専用のサンダルを履き、地下に降りる階段へ・・・
以下、撮影禁止なので、文章のみになります・・・
階段を降りたら、真っ暗。真っ黒・・・
右手の肘を返して、右の掌を壁に滑らすように前へ進む・・・
いや、前へ進んでいるのか?
足がちゃんと床に着いていること。右の掌がスベスベの壁に触れていること。息をしていること。
以外に何も感じない。
一寸先は闇、という表現は合わない。五分先も見えない闇・・・
途中、体が傾いたので、下り坂になっているのか?とわずかに感じる。
壁伝いも、途中で途切れたのか?と思ったら、直角に近いような曲がりだった。
ようやく明かりが見えた、と思ったら、弘法大師の絵と、お経が一面に書かれた壁が・・・
明かり、と言っても昔の白熱灯が薄暗くなった感じの明かり。
そして、“葬頭河の脱衣婆(しょうづかのだつえばぁ)”という閻魔大王の妻、と言われる像の前を通る。
恐い顔をしておられる・・・
遠くで、先に入られた御夫婦の声と、鈴(りん)の音がする・・・
この像には数字が刻まれてあって、自分の数え年と同じ像に線香をあげてお参りすると厄払いになるらしい。
薄暗くて、大師像に囲まれた中を、腰をかがめて数字を、読みながら数えながら通路を進む・・・
やがて見つかると、左手に持っていた線香の束から一本取り出し、マッチを擦って上げ、鈴(りん)を叩く。
数珠を手にしたが、お願い事なんて出来なかった。
ただ、一心不乱に、今の不届きを懺悔、身を清めて精進することを誓うだけだった。
たった一人で薄暗い通路・・・
先に入られた御夫婦は既に通り抜けられた様子。
こちらはもう一人きり・・・
御利益があるようにと、ゆっくりと、しっかりと歩く。
だけど、失礼があってはいけない、と緊張もする。
全く恐くはなかった。
残った線香を寝釈迦像や、大きな大師像に上げて、ようやく最終地点。
そこにはドラのような“満願打ち上げの鐘”というのがあり、それを叩くと終了。
階段を上がると、出発した時の階段のすぐ隣に出た。
後で調べたら、地下は全部で100メートルほどあるらしい。
お寺なのに、おみくじ、という名称のくじを引いて、お守りを買って、玉川大師玉眞院を後にした。
他力本願とは虫のいい話だが、ここは効果が期待出来る、といわれるパワースポット。これからはいい事があればいいな、と期待し、二子玉川駅に戻った。
帰りはあっさりと到着。
行く時の川沿いは何だったのか?却って遠回りさせられた感があった。
あのナビも地図も役に立たない・・・
スマホが欲しくなった!
まだ11時前。
今度は銀座へ向かうのだ。
※ 読みづらくてすみません。