ジークフリートの遊ぶログ

そそっかしくて、キーボードタッチのミスに気が付かないことが多く、過去に投稿した記事も観直しながら編集しています。

さよならヤキンちゃん

 
お盆は14日の一日だけ休みでした。
世間で考えられている何日かのお盆休みというものは、8月の中で振り分けられます。

14日、この日を利用して、田舎へ墓参りに行った時のことです。

墓参りを兼ねて、先日死んでしまったカブトムシのメス、ヤキンちゃんを埋めて土に反してあげようと考えました・・・

14日の早朝。

ヤキンちゃんを冷凍庫から出しました。(ちゃんと容器に入れてます)
冷凍しておくことで、ヤキンちゃんに付いていた雑菌を殺す、または新たに雑菌を寄せ付けないという目的でした。

ヤキンちゃんの体をアルコール綿で拭いてやり、
小さな箱にカット綿を敷く。
アルコール綿も、カット綿も、小さな箱も全て百均で揃えることが出来ました。

敷いたカット綿の上に、ヤキンちゃんを置きました。

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小さな体です。
野生のレイジくんと交尾させるには無理があったのかも・・・
 

 
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そばに昆虫ゼリー、イチゴ味を置き・・・

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・・・まっさらなクヌギマットをかけてやりました。

フタを閉める。

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これを保冷材で挟んで、田舎に行きました。

ウチの本家のお墓は山にあります。
家庭菜園程度ですが広い畑があって、そばにお墓が立ってます。
そこから更に山の中に入り、人が足を踏み入れないような所を選ぼうと、
山道を上りました。
ウチの本家の畑(家庭菜園程度)が上の方にもあるので、その付近にヤキンちゃんを埋めよう、と思ったのです。
 
しかし、本家では、畑仕事をする者が高齢化してきて、ここ10年ぐらいは、上に登ってない状態でした。
本家所有のものだけでなく、他にも個人の家が家庭菜園程度に野菜や果物を育てる畑が広がっていたのですが、いずれも管理する持ち主が高齢化してきて、とうとう手つかずの状態になり、ここ10年くらいで前人未到と言っても過言ではないくらいに密林化してました。
 

山道程度だったものが、ケモノ道を通り越して、ただの斜面になってました。
以前の面影が全く残ってませんでした。
それでも登ろうとしていると、たまたま地元の人が、登ろうとした斜面の手前にいて

「上には、マムシがいっぱいおるで」

と言ってくれました。

「行くんなら、ゆっくり歩いて」

とアドバイスしてくれました。

草むらを避けて、地肌が見える斜面を選んで登って行くと、途中でイノシシを罠にはめる為の檻があり、さらに歩みを進めましたが、本家が所有していた畑のあった所は、全く分かりませんでした。
 
 
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・・・こんな所を登りました。


もうお手上げです。
仕方なく、ちょっと広くなった場所で落ち着くことに・・・


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・・・これだけ地肌が見えれば、マムシが出たら気づくだろう、と、その足元を掘ることを決意しました。
 
持ってきたスコップで掘ること1~2分。
とにかく急ぎました。怖かったです・・・

ある程度深く掘れたので、保冷材に挟まれたヤキンちゃんの棺桶を袋から出して・・・
 

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・・・穴に入れて、さらに、


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・・・カブトムシが一番好物だとされるバナナも一緒に埋めてやることに。

土をかぶせて、余りものだけど・・・

 

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・・・花をさして、我が家のウラに植えてある木を伐採した時に発生した小枝を使って、簡単に結んで作成した十字架を差し込んで、さらに線香を立ててやりました。

画像では分かりにくいですが、花と十字架の間にローソク
花の手前には線香が二本立ってます。

般若心経(暗唱してます)を唱えて、ローソクの火を消して、その場を、即立ち去りました。

自己満足、と言えばそれだけですが、今回ほど身勝手に生き物を弄んだことに対する贖罪のつもりでした。


後から思ったこと・・・

花の下にあるヤキンちゃんの棺桶。そばにバナナがあるけれど、イノシシが掘り返さないか・・・と不安になりました。

もっと言えば、
後から聞いた話・・・

あの辺りは、マムシだけでなく、イノシシだけでなく、サルも出没するそうで・・・
今になってゾーッとしました。

実は、土に埋めてしまったバナナ・・・
もしイノシシに掘り返されても、

食べ物や花などのお供えものは、他の動物が持ち去ってもいいように考えられているのだと。
持ち去って行った動物が、そのお供え物で満喫することによって、亡くなったものがより高みに上れる、という考えがある、と聞きました。

これで心の澱が無くなりました。

さてオス…レイジくんですが、ビンビンに元気です。
彼のこともこれから考えます。