仮面ライダー大戦
「仮面ライダー大戦」の映画を観た。
「アギト」の時は警視総監役だったが、今回は正真正銘、本郷猛役だ。
投票で決まるらしい。
・・・と言う事は、ラストは3パターンある事になる。
・平成ライダー達の勝利
・昭和ライダー達の勝利
・両者引き分け
つまり、最初に文字を連ねている“平成”の方に重きをおいた、現在放送されている「仮面ライダー鎧武」を中心にストーリーが展開されると推測される。
パンフレットは印刷事情により、タイトルを変えることが出来ないことから、この投票用紙は、平成世代、昭和世代共に集める為の話題作り、デキレースだと思った。
結局、上映日の3月29日までに投票しなかった。
私は、予告編以外、実際に本編を観るまでは、一切の情報を得ないことにしている。先入観を持たず、スクリーンで展開されるストーリーに没頭したいのである。
ネットも全く開くこともなく、劇場に臨んだ。
先ず、仮面ライダーカブトと仮面ライダーストロンガーの対決から始まる。つまりカブト虫同士の対決。
話は一週間前に遡る・・・
・・・何故、平成と昭和のライダーが争うのか、原因を追及するシーンに切り替わる。
「仮面ライダーディケイド」がパラレルワールドを行き来出来る、アダプター的な役割を持っていて、矛盾だらけで世界観の違う『仮面ライダー』のストーリーをジョイントさせていた。
今回も、そんなパラレルワールド系か、共通の敵を欺いているのか、ストーリーの展開を追っていた。
昭和世代としては感涙ものの神敬介が登場!
年取ったなぁ、太ったなぁ…
でも、演じられた速水亮さん、今年、65歳になられるのだ。
テレビのスペシャル版1回だけしかエピソードがなかった分、今回は重い役どころ。
さて、本編の内容は・・・
やはり、ライダー達の共通の敵、バダン帝国との戦いが繰り広げられるのだが、
途中、何でやねん!と、関西弁でつぶやいてしまったシーンがある。
スーパー戦隊がいきなり現れるのだ。
日本もアメリカも、フランスもイギリスもロシアも軍事介入しないのか?
と、現実的になってしまって笑ってしまった。
(家に帰って改めてパンフを見ると、ちゃんと表紙に『・・・feat.スーパー戦隊』とあった。
映画を観終わるまで中を開かない主義だが、今回は表紙もよく見てなかった)
しかしながら、カメラワークが凄いのだ!
大勢の戦いを鳥瞰のズームアウトで舐めるように録っているのかと思うと、そうではない。
多数の対峙の間をカメラが縫うように蛇行して進むのだ。
レールを敷いて、カメラブレを起こさないようにキャスターで移動しているのか?
でもスーツアクター達にぶつかることもなく、またアクションしているアクター達もカメラにぶつからないように自然にフレームアウトしているのだ。
レールはCGで消したのか?それとも、手ブレのおきないカメラを駆使したのか?
考えながら目が釘づけになってしまった。
さて、ラストは・・・
ネタバレになるのでオブラートに包んでの解説。
結果・・・
これって、DVDが発売された時、特典として、勝利の結果を二つのパターンに分けて封入するつもりではないのだろうか?
そんな感じがする。
子どもだった昭和時代、テレビの向こうで本郷猛や一文字隼人の言葉が重かった。
大人になって、指導、導いてくれる目上の者が段々減って来て、寂しくなる時がある。
学ぶ姿勢を持っていれば、年下の言葉でも身に沁みることもある。
しかし、平成の若いライダーと、昭和のライダーが同じ言葉を発した時、昭和の方が重く、平成の方が薄っぺらく感じてしまうのは、昭和を贔屓にしているからなのか?
今回の映画、特に神敬介の行動、言葉が身に沁みた。子ども時代に返してくれた。
でも本郷猛にも、もっと熱く語ってもらいたかったなぁ!
東映の商魂に乗っかってDVDを買い、二つのパターンを見比べるのもいいかも知れない。レンタル版よりは、敬意を込めて出来るだけセル版に・・・
あまりに写真が多過ぎた。画質を落としても汚いし、まだ上映中の映画なので、泣く泣く削除した写真がどれほどあったか!
ほどほど、と言うには文章だらけだが、一個人の感想として記事にしました。
※ 一部修正しました。書き忘れた部分がありましたので・・・