平成の特撮から
いつも行く、ショッピングモールに入っている書店がこの度閉店した。
そこにあるのが当たり前だったのに、今度ここへ足を踏み入れた時は、その書店の部分がシートで囲われた寂しいフロアになっているんだろうなぁ・・・
別の書店がテナントとして入ってくれるのかなぁ?
そんな中、最後の買い物として、何にしようか?
と、棚に残り少なくなった本を物色していて目に飛び込んだもの・・・
洋泉社・別冊映画秘宝『平成大特撮1989-2019』
平成元年・1989年から平成31年・2019年4月29日まで、国内で放送・上映・配信された特撮映像作品が紹介されている。
この本、結構分厚い。
・・・351ページ。
平成に入り「ウルトラマン」「仮面ライダー」は新しく生まれ変わり『スーパー戦隊』は更に大きな広がりを見せた。
「ゴジラ」もより巨大になり、何度もこの国に上陸しては破壊していった。
「ガメラ」も「大魔神」も「ギララ」も生まれ変わった。
巻末の年表には、怪獣・変身ヒーローだけではなく、SFやオカルト、戦争モノ、パニックモノに至るまで、特撮技術を駆使した作品が全て(多分)紹介されていた。
実際に劇場へ足を運んで鑑賞した作品。
リアルタイムで観られないので、ビデオに録画した作品。
そのテープが無くて録画出来ず、夜中に頑張って起きて観た作品。
たまたま早起きした日曜の朝に、トーストをかじりながら観た作品…
昭和に生まれ、その時の記憶の方が濃いと思っていたけれど、実際は平成に生きた時間の方が長く、自分の歩んできた道を振り返るきっかけになった。
平成元年と言えば、ボクはまだプー(アルバイト生活)から抜け出したばかり。
一度就職したけれど、次のステップへと進む夢を持って、アルバイトしながら勉強していた頃を思い出し、この特撮史を通して、別の懐かしさがこみ上げてきた。
情報は、ネットで得られる時代になったけれど、書籍から身に付く情報もあるのに・・・
と、令和になった今、書店減少の現実にも寂しくなり、センチメンタルな気持ちを抑えきれない今日この頃である。