「緊急指令10-4・10-10」VOL・4 その1
「緊急指令10-4・10-10」DVD-BOXの発売まで、10日を切った。
しかし、それ以前にこのドラマは既に映像ソフト化されていた。
ビデオ版とLD(レーザーディスク)版が存在するのだが、それもテーマ別に分けた3巻しかない。
これはレーザーディスク版であるが、左から・・・
VOL・1『怪獣跋扈編』
・「狂った植物怪獣」 第1話
・「地底怪獣アルフォン」 第3話
・「アマゾンの吸血鬼」 第6話
・「妖怪・どろ人間」 第11話
VOL・2『「招かれざる来訪者編』
・「青いインベーダー」 第9話
・「海獣半漁人の反逆」 第13話
・「原始人バラバ」 第16話
・「宇宙から来た暗殺者」 第21話
VOL・3『魔界列島編』
・「謎の火炎怪人」 第2話
・「人喰いカビ」 第4話
・「人喰いナメクジ発生!!」 第18話
・「大空を飛ぶ少年」 第19話
が収録されている。
しかしながら、どうしてこのエピソードを外してあるのか?と思う1つに第12話「天才ゴリラの初恋」がある。
人間と同じ知能を持ったゴリラが起こす行動と、彼が最後に選んだ道・・・
これは、ホントに衝撃的だった!暫く心にしこりが残ったものである。
VOL・3『魔界列島編』」収録の「大空を飛ぶ少年」はタイトルテーマに合うとは思わないし、他に収録されているエピソードとはドラマ的雰囲気がかなりかけ離れている。
どちらかと言うと「天才ゴリラの初恋」はこの『魔界列島編』に収録されるべきではないのか?と無責任に考えてしまった。
かと言って、この「大空を飛ぶ少年」は、全26話の中でも毛利チームの活躍が群を抜いた出来栄えとなっている。
特撮モノにはあまり縁のない“青春”や“恋愛”を全面に押し出した内容となっているのだが、視聴後に残る爽快感は絶大である。
ラストの毛利春彦のセリフにあった、不思議な何かが空を飛ばせた…と、いう“不思議な何か”を意味しているのであるば、「大空を飛ぶ少年」が『魔界列島編』として含まれるのなら、それはそれで納得してもいいのだが・・・
怪奇性、事件性なモノに挑むだけが毛利チームではない。それがこの「緊急指令10-4・10-10」の面白さだ。
もし、VOL・4が存在するならば、怪奇、恐怖、事件モノとは関係ない異色なエピソードもセレクトして欲しかった。
・・・で、ボクが独りよがりにVOL・4を脳内で作ったのが
・「僕は泣かない」 第15話
・「大空を飛ぶ少年」 第18話
・「少女と花と天国と」 第22話
・「非行少女カオリ」 第26話
あくまでも、VOL・3の「大空を飛ぶ少年」を「天才ゴリラの初恋」に入れ換えて、での想定である。
事件性が全くないわけではない。「僕は泣かない」は幼児虐待。「非行少女カオリ」は爆弾による無差別殺人がストーリー内に盛り込まれているが、いずれも死者が全く出て来ない。何より、毛利チームメンバーの溢れる愛、友情、そして無線仲間の協力がドラマを際立たせているのである。
もし、これらが収録されたソフトVOL・4が実現するなら、どんなタイトルがつけられるだろう?
「愛と友情の通信編」
あまりにもベタかな?
・・・その2に続く。
「緊急指令10-4・10-10」 DVD-BOXⅠ
発売まであと8日