「緊急指令10-4・10-10」の日 第一話より 第一部 無線リレーの魅力
本来10月10日にアップする予定だったのに、フリーズを繰り返し、挙句にはデータが吹っ飛ぶ、というアクシデントにより、今に至った記事です・・・
データが回復し、更に作り直した、と思いきや、何故か、この記事に関しては、作成しても、作成しても必ず途中でフリーズしてしまい、難儀しています。
一時、ネットカフェに画像データを持ちこんで作成し、そこでアップしようかと思いましたが、今一度、我が家での記事作成に臨んでいます。
非公開による下書き作成を、上書き保存による繰り返しで、少しずつ作りました。
実際のアップの時刻とは異なります・・・
では、本来アップしたかった内容です。
あくまでも10月10日の想定です・・・(2016年)
本日10月10日、数字の10並びと言う語呂合わせで
「緊急指令10-4・10-10」
と言う円谷プロの特撮ドラマを取り上げさせていただきます。
そして、これから毎月10日を僭越ながら、
「緊急指令10-4・10-10」の日
として、あくまでも個人的な見解による、何がしかの記事をアップしたいと思っています。
毎月特定の日に、とあるテーマでアップされているブロ友の、
風こぞうさん、cogeさんの記事に影響を受けました。
「緊急指令10-4・10-10」
1972年7月3日~12月25日(全26回)
毎週月曜日 19:30~20:00
NET系列局放送
2016年10月10日:第一回目
第一話「狂った植物怪獣」より
第一部:無線リレーの魅力
オープニング:第一話~第四話 及びアイキャッチ
赤青緑が渦を巻き、白い円が真ん中から外へと広がっている。
このドラマの流れとしての大きな特徴は、何と言っても無線。
免許が必要な無線ではなく、CB(Citizen Band)無線という、小型で簡易な送受信機を駆使したコミュニケーションによってストーリーが展開されるのが魅力的。
無線、と言えば・・・
「緊急指令10-4・10-10」
の玩具のトランシーバー
送信機と受信機が、一つの器具に収められた無線機を総称して、
トランシーバーと呼ぶのであるが、ドラマに登場する無線機は、このような玩具とは違い、電波の飛距離は断然違う。
この画像のトランシーバーは、壊れていて、実際に使用することは出来ないが、もし可動したとしても、見通しの良い場所であっても、電波の届くのは、せいぜい100mぐらいまで・・・
(飛距離の長い)無線、というツールの魅力的な使用方法が、早速第一話に示されている。
「狂った植物怪獣」
脚本:田代淳二・柴田敏行
監督:浜野信彦
(1972年7月3日放送)
ドラマの序盤より・・・
・・・♪ランララランランランランラン~(おお牧場はみどり)
山道をサイクリングする少年少女たち
一人遅れをとる少年・達男
・・・後方から子犬も追い駆けてくる。
「おーい、待ってくれよ~
そんなに急ぐなよ~」
すると・・・
一緒に連れてきた犬のタローが、
達男から離れて茂みの中へ・・・
「タロー?
何処へ行くんだよ。タロー」
「待てよ、タロー・・・
何処へ行くんだタロー・・・」
達男少年も茂みの中へと消えて行く・・・
達男少年が姿を消したことにより、一緒にサイクリングしていた少年の一人が無線機を取り出す・・・
「こちら海っ子の信吉。
石廊崎(いろうざき)からです。
どなたか応答出来る方、どうぞ…」
※画像に、モアレが出てしまいました。
・・・すると
(声のみ)
「こちら、伊東のアイカワタケシ。
(漢字表記は不明)
こちら伊東のアイカワタケシ、どうぞ…」
・・・返答がやってくる。
海っ子の信吉は・・・
「東京の、股旅ライダージュニアに中継連絡を願えますか?」
・・・無線機の向こうからは、
(声のみ)
アイカワタケシ
「了解、伝言をどうぞ」
↓
↓
↓
場面が即座に切り変わり・・・
「こちら、箱根の山岸。
箱根の山岸、どうぞ」
(声のみ)
東京への中継スイッチを願えますか?」
山岸
「OK!どうぞ」
石廊崎から伊東。
伊東から箱根へ、と飛んだ伝言リレーは、やがて・・・
↓
↓
↓
画面が切り変わり・・・
・・・巨大なアンテナのある場所へと届く。
「こちら、東京股旅ライダージュニア松宮吾郎。
松宮吾郎です。どうぞ…」
(声のみ)
「こちらハタノのヨシカワ。
ハタノのヨシカワ。
海っ子の信吉から連絡です。
木下達男という少年が行方不明になりました。どうぞ…」
※ハタノ、とは神奈川県秦野市のことだと思う。
「えっ!行方不明だって!?」
“行方不明”という言葉で、後ろからもう一人、心配そうに現れる。
ヨシカワ
「助けを求めています」
松宮吾郎
「中継をありがとう」
ヨシカワ
「どういたしまして。
早く見つかるといいですね。10-4(テンフォー)」
松宮吾郎
「10-10(テンテン)」
番組のタイトルであるコードナンバーを、送信側と受信側、それぞれの立場で述べ合って 通信を終えている。
今でこそ、携帯電話が普及しているが、この当時、山奥や海辺など、電話機が設置してない所からの伝達手段としては、少しもどかしい気もするけれど、この方式は画期的ではなかったのか?
当時、このシーンに感動、このドラマにのめり込むきっかけになった。
『ボクも、無線機を持ったら、こういった人達とお話出来る・・・』
そんな妄想を抱くようになった。
・・・東京股旅ライダージュニア、こと松宮吾郎は、傍受した無線の内容を相談しに行く。
先程の大きなアンテナのある家は、松宮吾郎の自宅のようである。
松宮吾郎
「去年の夏、キャンプで知り合った友だちなんです。詳しい事情は分からないけど、何とか探してやりたいんです」
耳を傾けているのは、毛利春彦という彼らメンバーを束ねるリーダー。
毛利春彦
「ふむ…(大きく頷く)」
話を聞いた毛利春彦は、他のメンバーに意見を乞う。
毛利春彦
「行ってやるか」
・・・一緒に話を聞いていたメンバーの一人、岩城哲夫(真ん中でタバコを吸っている)は・・・
岩城哲夫
「勿論ですよ。吾郎の友だちじゃあ、放っておくわけにはいきませんからね」
快く引き受けた吾郎の仲間たちは・・・
・・・達男という少年が行方をくらました現場へと向かう・・・
・・・最初に連絡を発信した、海っ子の信吉と合流した彼らは、本格的に捜索を開始する。
子どもが行方不明になったと言うのに、警察は一切登場してこない。
また、達男を始めとするサイクリング仲間の親たちも全く現れてないのも不自然であるが、それはドラマとしての御愛嬌。
だが実は、達男の親について言及するセリフがあるので、警察や親たちは、彼らとは別に行動していると思われる。
このことは、後に第二部で考察してみたい。
こうやって捜索する彼らを、メンバーを束ねる毛利春彦の名から、
『毛利チーム』
と呼ぶ。
そしてこれから、彼らの身に起こるであろう危険な香りは、間違いなく迫っている。
これも第二部として言及してみたい・・・
ここで、この無線リレーを深く掘り下げてみた。
最初の海っ子の信吉から、東京股旅ライダージュニアまでのルートは、大雑把な図であるが、この通り・・・
石廊崎から伊東へ・・・
伊東、と言っても、広い・・・
約39㎞離れている。
続いて、伊東から箱根へ・・・
・・・箱根町役場辺りを基準とした。
約17㎞離れている。
続いて箱根から秦野へ
・・・秦野市役所辺りを基準とした。
約10㎞離れている。
続いて東京・・・
・・・松宮吾郎の自宅は、世田谷区付近であると推定。
何故なら・・・
・・・オープニングのこのシーンに
・・・先程の画像は、岩城哲夫の自宅なのであるが、彼の住所の設定が世田谷区なのである。
これはずっと後に、ドラマの中で明らかになっている。
そこで強引ではあるが、松宮家も世田谷区付近、と考えた。
電波の飛んだ距離を合計すると単純計算で約97㎞。
算出方法は・・・
昭和47年発行
しかしながら、どんなに間を細かく刻んだとしても、彼らが持つ画像通りの無線機なら、どんなに条件が良くても、電波が飛ぶのは、せいぜい2㎞くらいが限界のようである。
いささか興醒めするが、実際はどうなのか、自分なりに調べてみたわけなのであるが、決して、ケチをつけるのでも、重箱の隅をつつくような突っ込みをするつもりはない。
お互い見えない相手なのに、絆の深さは、電波の距離の数字では測れない。
これこそ無線リレーの魅力なのだ!
と、言うことで、第一部を終えます。
次回の11月10日には第二部として、第一話の
「狂った植物怪獣」
のストーリーを追ってみたいと思います。