「緊急指令10-4・10-10」の日 無線リレー
画像が消えてしまいました。
少しずつ修正していきます・・・
本日10月10日、数字の10並びと言う語呂合せで、
「緊急指令10-4・10-10」
と言う円谷プロの特撮ドラマを取り上げさせていただきます。
そして、これから毎月10日を僭越ながら
「緊急指令10-4・10-10」の日
として、何がしかの記事をアップしたいと思います。
ブロ友の風こぞうさん、cogeさんの記事に影響されました。
オープニング:第一話~第四話
この番組の流れとしての大きな特徴は何と言っても無線。
免許が必要な無線ではなく、CB(Citizen Band)無線という小型で簡易な送受信機を駆使して物語が展開される、変身ヒーローが登場しない円谷作品の一つである。
これは
緊急指令10-4・10-10」
の玩具のトランシーバー
送信機と受信機が、一つの機器に収められた無線機を総称してトランシーバー、と呼ばれるのであるが、番組に登場する無線機は、このような玩具とは違い、電波の飛ぶ距離が違う。
この画像のトランシーバーだと、100メートルぐらいまで・・・
もう壊れていて、実際に試すことは出来ない。
この無線機の魅力的な使用方法が、早速、第一話の
「狂った植物怪獣」(1972年7月3日放送)から観られる。
物語の冒頭の一部・・・
・・・山道をサイクリングする少年少女たち
・・・一人遅れをとる少年・達男
「おーい、待ってくれよ~!
そんなに急ぐなよ~」
すると、
一緒に連れてきた犬のタローが、
達男から離れて茂みの中へ
「タロー?
何処へ行くんだよ。タロー」
「待てよ、タロー・・・。
何処へ行くんだタロー・・・」
達男少年も茂みの中へ、消えて行く・・・
達男少年が姿を消したことにより、サイクリングに一緒に来ていた少年の一人が無線機を取り出す。
「こちら海っ子の信吉…石廊崎からです。どなたか応答出来る方、どうぞ・・・」
・・・すると
(声のみ)
こちら伊東のアイカワタケシ、どうぞ・・・」
返答がやってきた。
信吉は・・・
「東京の股旅ライダージュニアに中継連絡を願えますか?」
・・・無線機の向こうからは、
(声のみ)
アイカワタケシ:「了解、伝言をどうぞ」
「こちら箱根の山岸、箱根の山岸、どうぞ・・・」
山岸:「OK!どうぞ」
石廊崎から伊東。
伊東から箱根へ、と飛んだ伝言リレーは・・・
・・・巨大なアンテナのある場所へと届く。
「こちら、東京股旅ライダージュニア松宮吾郎、松宮吾郎です。どうぞ…」
(声のみ)
「こちらハタノのヨシカワ、ハタノのヨシカワ…海っ子の信吉から連絡です。木下達男という少年行方不明になりました。どうぞ・・・」
※ ハタノ、とは神奈川県の秦野市のことか?
「えっ!行方不明だって!?」
“行方不明”という言葉で、後ろから心配そうに、もう一人現れて来る。
ヨシカワ:「助けを求めています」
松宮吾郎:「中継をありがとう」
ヨシカワ:「どういたしまして。早く見つかるといいですね。10-4(テンフォー)」
松宮吾郎:「10-10(テンテン)」
今でこそ携帯電話が普及しているが、この当時、山奥や海岸など、電話機の設置してない所からの伝達手段としては、少しもどかしい気もするけれじ、この方式は画期的ではなかったのか?
このシーンにとても感動して、作品にのめり込むきっかけとなった。
また各自は、普段から無線で交流を図っていたと思われる。
とても気持ちほど連携がいい。
東京股旅ライダージュニアこと、松宮吾郎は傍受した無線の内容を相談しに行く。
松宮吾郎:「去年の夏、キャンプで知り合った友だちなんです。詳しい事情は分からないけど、何とか探してやりたいんです」
耳を傾けているのは、毛利春彦という彼らメンバーを束ねるリーダー。
毛利春彦:「ふむ・・・(大きく頷き)」
話を聞いた毛利春彦は、他のメンバーに意見を乞う…
毛利春彦:「行ってやるか」
・・・一緒に話を聞いていたメンバーの一人岩城哲夫(真ん中、タバコを持っている)は・・・
岩城哲夫:「勿論ですよ。吾郎の友だちじゃあ、放っておくわけにはいきませんからね」
快く引き受けた吾郎の仲間たちは・・・
達男という少年が行方をくらました現場へと向かう・・・
・・・そして彼らは、本格的に捜索を開始する。
警察は一切介入してない。また、達男を始めとするサイクリング仲間の親たちも全く現れてないのが不自然であるが、それはドラマとしての御愛嬌。ただ、これから起こるであろう彼らの身に起こる危険な香りを感じずにいられない・・・
今回、無線リレーの魅力を取り上げさせて頂いたのだが、実は、このエビソード事態も不自然ではある。
石廊崎から伊東、伊東から箱根、箱根から・・・
最後に秦野?から東京へ(おそらく世田谷区付近)
とてもじゃないけれど、無線機と言えど、免許の必要ない簡易な小型のものでは、届きそうにないほど互いに離れている。