2022年・秋 上京物語 11月27日 その3
前回の記事と同時に発信させていただきます。
ネットカフェからです。
トキワ荘を出てバスに乗り、池袋へ。そこから大手町へ向かいます。
大手町にあるホテルなのですが、ネットで予約した時、間違って“喫煙室”をクリックしてしまいました。
ボクはタバコを吸わないので、匂いには敏感です。
タバコを吸った人がエレベーターに乗った後、呼吸した時の吐いた息がそのまま匂いとして残っているのを不快に思ったことがあります。
フロントで、間違ってクリックしたことを伝え、ダメもとで禁煙部屋に変えてもらえないかと頼むと、快く変えてもらえました。
これがコロナ禍でなければ叶わなかったかも知れません。
部屋に入って、余計な荷物をバッグから抜き出して出かけます。
ワイヤレスイヤホンでポケットに入れているスマホからの指示を聴くのですが、どうも要領を得ません。
その理由が後に分かります。
向かったのは大手町よみうりホールです。
前回こちらに来たのは2020年2月。堀江美都子デビュー50周年の時で、緊急事態宣言が発令される直前で、奇跡的に開演された時でした。
その後、ミッチこと堀江美都子さんの公演は、ことごとく中止になってしまいます・・・
今回、ここで行われるのは…
毎年春に、大阪バージョンには行くのですが、前年の秋に行われる東京バージョンに行くのは珍しいことです。
2014年に、このビルのこけら落とし公演として…
…以来の“ふたりのアニソン東京公演”です。
♯19なのですが、コロナで中止にならなければ♯21になっている筈です。
そして、水木一郎さんは、今年6月、肺ガン手術を受けておられます。
現在、言語療法士によるリハビリで以前のような歌声を取り戻そうとしておられます。
時折テレビで拝見する姿も車椅子で、声も覇気が観られません。
今回の公演で、アニキこと水木一郎さんはどのような姿で現れるのだろう・・・?
興味本位よりも怖さの方が大きく上回ってました。
この“ふたりのアニソン”はアニキファンの方も加わるので、ミッチこと堀江美都子さんだけのライブよりチケットが取りにくく、先行電話予約の時は2時間以上、電話機のフックと再送信を繰り返したのですが、席はホールの真ん中よりも前の方でした。
公演が開始されると、先ずはMCとして特撮やアニメの専門としてコメンテーターとして数々のメディアに登場されている、ここ読売新聞社の社員でもある鈴木美潮さん(27歳)が登場。
そして、アニキやミッチの登場です。
車椅子に乗ったアニキは痩せておられました。声は力がなかったのですが、発する言葉には魂がこもっていて、こみ上げるものがありました。
アニキやミッチとの出会い、お二人の曲が発表された時の社会的背景を、さすが新聞社の記者です。鈴木美潮さんの資料解析で発表されます。
曲が発表された時に流行されたもの、発売されたもの、など、その時代を象徴する出来事とお二人の曲の歴史が重なり、リアルタイムでも観ていたと言われるMCの鈴木美潮さん(27歳は自称)の軽快な解説で会場は沸きました。
そもそも“アニソン”という言葉が定着するまでかなりの時間を要している、とのことです。
ミッチやアニキがデビューした頃の昭和40年代半ばから50年代はテレビまんが主題歌”と言われ、空前のアニメブームの時は“アニメ主題歌”“アニソン”と言われる言葉が定着するのは『おどるポンポコリン』の頃からだそうです。
アニキは、以前のような歌声を披露できるものでなく、サポートとして、サプライズゲストが登場します。
※ネットに繋げられないので、上手く画像を拾うことが出来ませんでした…
アニキとのエピソードトークと、アニキの代表曲を唄われます。
ミッチの唄声も健在です。
夏にプライベートライブが原宿でありましたが、その時にはアニソンは少なかったです。
今回は本格的なアニソンです!久し振りに聴くナマの『キャンディキャンディ』は、いつも聴いているのに新鮮でした。
今や世界に誇る日本アニメです。
ミッチが唄う『ボルテスV(ファイブ)』はフィリピンで国民的大ヒット。世代を超えて今も日本語のまま唄われています。
エレガントなドレス姿なのですが、この歌を唄って下さいました。
今、職場で雇用されている海外からの特別実習生のフィリピンの青年たちを思い浮べます。
彼らを育てるのは大変だけど、少しずつ成長していく過程を面白く感じています。
アニキの持ち歌を三人のゲストが代わりに唄います。アニキのイメージを損なわない迫力がありました。
ミッチとアニキには、いくつかデュエット曲があります。その中の一つが『仮面ライダーストロンガー』のED“きょうもたたかうストロンガー”です。
この曲が披露されると、昼食に行った“サイフォニスタ”を紹介して下さった樋口憲子さんの御主人である荒木しげるさんを思い浮べました。
アニキが一日でも早く全快して、以前のような
『ゼェーット!』
の雄叫びが聞きたいです!
いつもなら特典のサイン色紙目当てにCDを買うのですが、アニキはまだ十分に書ける状態ではないのでしょう。今回は購入を断念しました。
今日は、広島から東京という端的な旅行だけでなく、昭和の幼年・少年時代をタイムトラベルしたみたいな一日でした。
夜9時の東京・大手町・・・そう言えばコスタリカ戦はどうなっただろう?
と思いながらもホテルに帰りました。
翌日11月28日の出来事に続きます…