近況 その2
今の職場での出来事を再び語らせて頂きます。
ウチの施設内は現在、8つのフロアが稼働しています。
一つのフロアに10名の入居者。ユニット型の、仕切り扉だけの2つ続きのフロアを統括していくリーダーがそれぞれいて、ボクもその中の一人です。
この2つのフロアに、十数名ずつ職員がいて、彼らのシフトを組む作業が毎月責務となっています。
その十数名ずついる職員の他に、特別実習生としてウチの施設では、海外から5名の青年を、受け入れています。
特別扱いはせず、同じ条件の職員として業務に励んでくれています。
その5人とは、フィリピンからの青年たちで、日本語能力は抜群です!
中には、本国のタガログ語と、日本語だけでなく英語もペラペラ、更にスペイン語もペラペラの青年もいます。
日々の業務の中、ちょっとした息抜きが出来る隙間の時間帯があります。
“フィリピン”
と言ったら、どうしても確認したいことがありました。
「フィリピンでは、日本のアニメ
『超電磁マシーンボルテスV (ファイブ)』
が国民的アニメとして、大ヒットしている、って本当なんですか?」
すると
「ボクの父も母も『ボルテスV』が大好きで、歌も唄えます。ボクは日本のアニメで日本語を覚えました」
とのこと。こう答えた彼は32歳です。
『超電磁マシーンボルテスV』は日本では1977年。フィリピンでは1978年に放送されたのですが、敵対する相手に戦う『ボルテスV』の姿が、当時、独裁のマルコス政権に抗う国民感情と重なり、フィリピンでは『ボルテスV』が視聴率58%を記録したようです。
この状況を不都合とした当時のマルコス大統領は放送を中止としたものの、マルコス政権が崩れた後に再放送されると『ボルテスV』の人気が再燃され、これが40年以上経った今も続いているそうです。
主題歌が日本語のまま放送され、フィリピンでは『ボルテスV』の歌を知らない人はいない、
というくらい浸透しているようです。
『ボルテスV』の歌は、堀江美都子さんが唄っておられます。彼女のライブに参戦した時に、その話をよく聞きます。
初めて聞いた時は、堀江美都子デビュー30周年の頃でした。今から20年以上も前のことです。堀江美都子さんがフィリピンに行ったら、彼女の乗った車を優先する為に、行く先行く先がたちまち青信号に変わる、という国賓扱いだったそうです。
あれから20年以上経っていますが、今でも人気は衰えていない・・・
とは、本当か?
自分の目と耳で確認してみよう、と尋ねてみたのでした。
今、5人の特別実習生を受け入れているのですが、あろうことか、その中3人がボクのフロアに配属されました。
この3人に、それぞれ同じ質問をしたのですが、3人が3人共同様に『ボルテスV』をよく知っていました。
堀江美都子ファンとして、こみ上げてくるものがありました。
レコード
海外での日本アニメの人気を語った日本テレビの「世界一受けたい授業」でも、このことが取り上げられていました。
2022年11月19日放送
フィリピンレストランで・・・
顔立ちも日本人に近いし、とても身近に感じる彼らです。
日本語能力はとても高いのですが、書く、ということになると、少し違ってきます。
読めない漢字がまだあるし、言葉を語るには申し分ないのですが、文章として日本語に変換することがまだ困難で、スマホの翻訳アプリで苦労しているようです。
いずれ、夜勤勤務もしてもらいたいのですが、夜中に、たった一人で観察記録を記述出来るように指導しなければなりません。
自分に指導者としての技能があるのだろうか?
と、ずっと自問自答しています・・・
話しが戻りますが『超電磁マシーンボルテスV』は、フィリピンでは今年、実写版としてドラマ化されています。
これがクオリティ高くて、これまで日本のアニメが実写化されたもののどれをも凌駕しています!これだけ『ボルテスV』を愛してくれているフィリピンの国民に、こちらこそ感謝です。
『ボルテスV』に関係した話題・・・また近日中に語らせていただきます!