結局観てしまった
今年の年賀状で、鳥取に住む長年の友人からの一文に・・・
『007スペクター、見ました? 学校の帰りとかに、007の映画を見たのが懐かしいですね』
と、あった。
そいつとは、午後の授業がない時に、教室を出てから取り敢えず学食でカレーを食って、映画館に行くことがよくあった。
そいつは大の映画好き。自分の観た映画の日記帳みたいなものをつけ、制作年や監督の名前も暗記し、小遣いの殆どを映画と、映画雑誌(スクリーンやロードショー)にかけるほどで、私も随分彼に影響を受けたのだが・・・
“007観たんだ”
年に一回の年賀状のみで、長い間、電話もしてなくて、話のきっかけになるかと思い、上映時間と休日が重なるチャンスをうかがってたら、昨日、会員ポイントデーとして、通常より安く鑑賞出来るタイミングにぶち当たった。
・・・で、観に行こうか、と思ったら、広島では大雪。積もったのか、ただ白くなっただけなのかの道路。ベチャベチャだけど日蔭では凍ってるかもしれず、電車で行こうかと思ったら、午後から晴れ間がのぞき、車で行くことが出来たのが、この映画・・・
パンフレット
「007 スペクター」
出演:ダニエル・クレイグ
正直、自分の中ではロジャー・ムーアで終わってる007シリーズ。
ピアーズ・ブロズナン、ティモシー・タルトンのどちらか忘れたが、何年か前に、地上波で一部分を観ただけで、全く関心を持たなくなっていた007シリーズ。
そんなに面白いのか?
と、劇場へ!
裸体の女性によるシルエット画像のオープニングも同じパターン。
ただ、今回はタコが出て来て「オクトパシー」を思わせた。
メキシコの「死者の日」のお祭りから本編が始まり、何千人というエキストラを使っているのはいいのだが、一体このシーンをどうやって撮影したのか?
そればかり気になってしょうがなかった。
空撮から始まり、ボンドの行動・移動にポイントを合わせて視点を変えず、カメラがパンしたり、ティルトしたり・・・
クレーンを使って、上下しながら移動するだけでは不可能なショットもあって、ドローンのような小型のヘリを使っているのだろうか?
今回のサブタイトルである“スペクター”とは、ボンドと敵対する組織の名称。
“S”で始まる、国際的な犯罪を羅列した単語の頭文字を続けて読むと“スペクター”となる。
膝の上で猫をなでるスキンヘッドの男のイメージが強い“スペクター”のボス。
・・・観て行くうち、何だか意味が分からないところが出てくる。
いきなりボンドの少年時代とか、仲間のMやQが分裂している?
ボンドガールとなる女性が出てくるのはいつもと同じ・・・
・・・ん、 そもそも今回の任務は何だったんだろう?
半分眠くなってきて、字幕を追うのも限界、よく分からなくなってきた・・・
何とか踏ん張ってみたが、結局今回の作品の主旨は、内部の解体を阻止したのかな・・・?
と、理解しただけだった。
映画を観た後、パンフを読んだり、例の鳥取の友人に電話したのだが、この映画は前作3作品の完結編だった、としか印象が持てず、ファンの人には申し訳ないが、なんだかなぁ、と残念に終わった鑑賞だった。
前3作品を合わせて観たら面白かったのかなぁ・・・