NHK少年ドラマシリーズ「タイム・トラベラー」そして… その2
昭和47年1月1日から放送開始の少年ドラマシリーズ。
第一作目は『タイム・トラベラー』
好評につき、続編が制作された。
『続タイム・トラベラー』である。
昭和47年11月4日~12月2日放送(全5回)
先ずはこれが原作本・・・
主演の島田淳子さん(後の浅野真弓さん)が表紙になっている。
原作本『続タイム・トラベラー』の表題の隣にある“石川透”という方が執筆されている。
表紙をめくると著者の紹介がある。
最初に筒井康隆氏の挨拶文がある。
続いて、登場人物の紹介・・・
前作で、深町一夫を名乗っていた未来人ケン・ソゴルが、そのままの名前で登場している。
簡単に内容を紹介・・・
前作で、切ない別れをした芳山和子とケン・ソゴル。
中学を卒業後、高校に入学した芳山和子は幻聴に悩まされる。
頭の中で声が・・・
27世紀の未来へ帰ったケン・ソゴル。過去にタイムリープしたまま行方不明になった三人の科学者を探すべく、かつて滞在していた20世紀を中継地点として捜索の網を広げる為に時間を跳躍してくる。
自分が調合したラベンダーの花から抽出された薬でタイムリープの能力を得てしまった芳山和子の体質に希望を託し、科学者捜索の協力を求めるのである。
一度はタイムリープの能力を得た芳山和子。ケン・ゴルとの再会により再び、その能力を覚醒させるのである。
残念ながら、この『続タイム・トラベラー』もVTRは残っていない。
ビデオ方式で撮影されたものの、高価で貴重なそのテープは放送後、別の撮影の為に上書き録画されたためである。
しかし、スチール写真は残されている。
原作本のところどころに挿し絵として掲載されている。
一部・・・
実はこのドラマ、前作の『タイム・トラベラー』と同様、記憶が殆どない。
前作で別れた芳山和子とケン・ソゴルが、また始まった・・・という程度だった。
“ケン・ソゴル”と言う名前のインパクトが強いのと、原作本を読んで、ドラマの内容を後追いするのと、挿し絵にもあるが、芳山和子がドアを開いたその先に違う時間と場所がある・・・というシーンの印象が強いだけだった。
・・・この中に放送されたドラマ全話の音声のみが特典として収録されている。
「少年ドラマシリーズ」は、当時、テープレコーダーに録音していた一般視聴者から提供された音声のみのもの。家庭用ビデオデッキに録画されたものを中心に、DVD化が実現したのである。
私も音声のみだが、カセットテープに録音した「少年ドラマシリーズ」の中の作品のいくつかのドラマ部分や主題曲を提供したことがある。
最後に・・・
この作品で“ラベンダー”という花の存在を知ったが、どんな香りがするのか分からない。
唯一、トイレの芳香剤や仏壇の線香で想像しているのだが・・・
・・・この香でタイムリープは出来ないが、事を済ませた後・・・
トイレのドアを開けると、そこには間違いなく、トイレに入る前から数秒後、または数分後の世界が広がっている!それでタイムリープした気持ちになっている。(爆)