8月6日 広島

 

今日は８月６日。

 

広島の上空に原爆が炸裂して６９年。

あの日は晴天。透き通るような青空だったそうだが、今日は雨模様･･･

 

私の記憶の中でも８月６日が雨の日はない。

 

平和祈念式典をテレビで拝見していて、レインコートを身につけておられる参列者が、例年の炎天下と同様、少し痛々しい。

 

被爆者や、その遺族の方々。

 

また、この日の為に、世界中から来られた方達には頭が下がる。

 

広島市長の平和宣言は真剣に耳を傾けるが、総理の言葉は毎年薄っぺらく聴こえる。

 

昔は、ＮＨＫ以外の民放は全て統一内容だったが、いつからか、民放は独自で特番を組むようになった。

 

ここ広島は、民放各社が午前８時１５分に合わせて放送していたが、その他の地域ではどうだったのだろう？

九時過ぎて、ＮＨＫで「あさイチ」を観ていたら、平和祈念式典を放送していたのはＮＨＫだけだった、とファックスがあって

『あぁ、そんなもんか』

と、思った。

 

“まだ、祈念式典やってるの？”

 

他の地域から広島に来た人の中で、毎年そう思っている人もいる。

 

被爆者がどんどん少なくなってきている現実。

被爆二世の世代も上は６０歳を越え、三世の時代になっている。

漫画「はだしのゲン」を撤去しよう、とする動き。

資料館の中に展示されている、被爆した状態の人形も撤去が決まった。

 

生前、母が、こちらから尋ねなければ答えてくれなかった、戦時中の生活や、原爆投下直後の様子や生活･･･

おそらく、死ぬまでトラウマになっていたのかも知れない。

そう思うと、胸が痛くなる。

 

ただでさえ頼りない政治家の下。

これからどんな時代になるのだろう？と不安になった一日だった。