72回目の原爆記念日
今日は、72回目の原爆記念日でした。
被爆者の平均年齢も高くなりました。
昭和20年8月6日の朝は快晴。
広島市の人々には、その数と同じ生活がありました。
それが8時15分、一瞬にして崩されました。
どうして自分が死んだのか、分からないまま天国に行った方ばかりだと思います。
亡くなられた人々、10万通りの人生を一瞬にして奪う核兵器。
この地球上からなかなか無くなろうとはしません。
広島では8時15分になるとサイレンが鳴ります。
以前は、市内を走る広電電車も途中で停止して、1分間の黙祷をささげてましたが、今は交通事情により、そこまでは行われておりません。
広島では、何処のチャンネルも、殆ど一日中原爆関連の番組を放送してますが、他の地域ではどうなのでしょう?
平和公園での祈念式典の中継くらいでしょうか?
かつては、NHK以外、オールチャンネルで祈念式典が放送されていた記憶があります。
私の母は幼い頃、キノコ雲を観た、と言ってました。
その後、市内から運ばれてくる、ケロイドで無残な姿になった死体の山も見た、と言ってました。
「はだしのゲン」で描かれている“ヒバクシャ”の姿に目を背けている私に
『ウチはホンモノを見とるけん、あんなのは怖くない』
と言ってたのを思い出します。
今日、この国のトップの言葉を聞いた時・・・
戦争体験者がいなくなって、彼らから、ナマの言葉を聞いた我々の世代もいなくなった時、この地球はどうなっているのか、不安に感じました。