一日遅れましたが・・・
大雨で日本列島大変なことになってます。
これからも雨に警戒しないといけません。
また、被災された方々、お見舞い申し上げます。
小康状態になる時間を探るように、昨日墓参りに行きました。
本当は、昨日のうちにアップするつもりでしたが、昼過ぎに墓参りに行き、家に帰った午後3時前後、遅めの昼御飯と早めの晩御飯とで、缶ビールと共に食事していくうち、寝転んでちょっと目を瞑っただけなのに、気がついたら夜になってしまいました。
クタクタだったので、その日のうちのアップを諦めました。
昨日は8月15日でした。「終戦記念日」です。
8月6日の時にも記事にしようと思いましたが、内容がカブってしまうので、15日を待つことになった次第です。
1日遅れましたが、下書きを推敲しながら、改めて記事をアップさせていただきます。
戦争が終わって76年経ちました。
この年に生まれたとしても、喜寿を目前とした御高齢になられてます。
ボクが子どもの頃は、原爆や兵隊経験者が沢山いらして、体験談を耳にする機会は当たり前にありました。
毎年、8月の半ばになると、戦争をテーマにしたドラマが必ず放送されていたのに、今は息をひそめてしまってます。
実際に戦争を経験された方のナマの声をお聞きする機会が年々減ってくることに、今後の情勢に危機感を覚えるのは杞憂でしょうか?
現在、高齢者施設に勤めているのですが、これまでケアをしてきた高齢者は間違いなく戦争を経験されてました。
その中から、印象深かった経験談を紹介させていただきます。
これは、少なからず自分自身への戦争の記録・記憶のつもりでもあります。
- 広島市で原爆に遭われた女性の話。
その方は、当時女学生。勤労動員としてその朝、市内で作業されてました。
原爆が炸裂し、爆風と共に粉々になったガラスがその女性に襲いかかりました。
「これ・・・ガラスがまだ体の中に残っとるんよ」
と、腕の一部を触らせていただいたのですが、皮膚の下にゴリゴリとした小さな異物が指先に感じました。
- 海軍として、戦艦に乗っておられた男性の話。
これは本人ではなく、ケアをする計画案をお話しさせていただいた時に、御家族から聞いたものです。
フィリピン沖で、敵(アメリカ)の戦艦から攻撃を受けて撃沈。海面に投げ出され、浮かんでいた木片に何時間もつかまったまま、味方の舟が見つけにくるまで、ずっと浮かんでいたそうです。
この時、この男性が生きるのを諦めて、海に沈んでいったら、目の前でお話しされている御家族は存在してないことになります。
この男性から直接、体験談を伺うことは不可能なくらい認知が進んで、いつもオムツを外しては、パジャマズボンを尿汚染させていました。
- 海軍として長崎に勤務されていた男性の話
その方とは、コミュニケーションが可能で、機会あるごとに軍隊時代のことを聞き出させていただきました。
当時、長崎の軍港に勤務されていて、戦艦に触れたり、甲板に立つことはあっても、実際に洋上勤務はなかった、とのことです。しかし、空襲が激しくなり、倉庫(ドック)が攻撃され、機銃掃射から逃げるのに大変だったそうです。
この方とは、コミュニケーションはとれるのですが、とにかくトイレが間に合わず、毎晩と言っていいほどズボンを汚す方でした。
- 市内の女学校へ通われていた女性の話
市内で被爆され、しばらく瓦礫の下で意識を失っていたそうです。
ボロボロの姿になり、帰途につくべく歩いていると、トラックが傍に止まり、荷台に乗っていた軍人に
「どこまで行くんや?」
と問いかけられました。
「五日市」
と答えると、
「乗ってけ」
と荷台に乗せてもらい、現在の佐伯区にある五日市駅あたりまで乗せてくれたそうです。
被爆され、無事に生き延びたわけですが、胸には痛々しいケロイドの痕があります。浸出液と言われる膿のようなものが出てきて、毎日、軟膏を塗り、ガーゼを貼り換えてました。
どの方も、もしあの時に亡くなっていれば、高齢になって認知症が進み、家庭での日常生活を送ることが出来なくなり、結局は施設にお預けになる、この御家族の存在はない、という事実を何件も拝見してます。
親戚・縁者には、戦争を経験していても、当時、まだ子どもだった、というおじさん、おばさんばかりです。
当時の大人としての目線で、リアルに戦争に対する思いを語ってくれる人は身近にいなくなりました。
ヤフーニュースで、当時のモノクロ写真を、現在の技術でカラー化された画像を拝見しました。
原爆が落とされた時のキノコ雲の背景となる空の青さが歯がゆいです。
母が、幼少の頃、キノコ雲を実際に観ています。
このような青空だったのでしょうか?
亡くなった今となっては、聞く術がありません。
ドラマ化もされた「白旗の少女」も生々しいです。
コロナで世界中が混乱しています。人種としてではなく人類として、手を取り合わなくてはならない、と歳をとるごとに強く感じています。