2023年春 上京物語 二日目
2023年3月19日。東京に行って来ました。
今年になって二回目の上京です。
堀江美都子さんのバースデーライブが終わって、ホテルに向かいました。
ライブ会場は築地にあるので、近くに飲食店が豊富にあるだろう、と考えたのですが、探すのがしんどかったです。
後楽園駅へとスマホが連れて行ってくれました。降り立つと、目の前に東京ドーム。
WBCで盛り上がった予選。これからアメリカでどうなるだろうか?
リアルタイムでテレビをあまり観ないけど、WBCのことは、目に耳に入ってきて実際の球場を観て興奮してしまいました。
ホテルには、すぐに到着しましたが、晩御飯を食べたくて、近くのコンビニに行き、カレーやビールを買ってからチェックインしました。
グッタリだったので、食べるとすぐに寝ました。
けれど、朝4時頃に目が覚め、それから眠れなくなり、結局7時過ぎに一階のホテルの食堂で朝食です。
9時過ぎにチェックアウトしたのですが、駅までの道のりで、昨晩暗くて意識して観てなかった東京ドームを改めて認識しました。
そして…
遊園地がありました。特撮番組のCMでよく観ますが、こんなに近くにあるとは!?
ヒーローショーは、ここでやってるんだ!
後楽園駅から池袋へと乗り継ぎ、向かったのは…
大泉学園駅です。
北口を出ると…
これが目の前にあります。
ここは日本アニメ発祥の地だそうです。
松本零士氏が亡くなって、この駅のことがニュース映像で流れて、是非観てみたかったのが…
これを観たい為に、ここへ来たわけです。
他にも…
北口へ出ると、すぐ視界に入ってきているのですが、鉄腕アトムと…
矢吹丈に…
ラムちゃんもありました。
この広場にはベンチや植え込みがあって、地元の方たちが座ってくつろいでいます。
囲むように植え込みがしてある中に…
…フィルムをモチーフとしたモニュメントにアニメ作品がはめ込んでありました。
天気のいい日には、買い物帰りにこちらに座ってゆっくりするのもいい感じで、小さな子どもは喜ぶと思います。
一階に下りると…
松本零士氏の描いた「銀河鉄道999」の大きな絵に出くわします。そばに寄ると…
…松本零士氏のサインを確認することが出来ます。日付はこの絵が設置された日なのでしょうか?サインの周りの線からキリバリしたかんじです。
これらが観たい為にこちらに来たのですが、亡くなった松本零士氏を偲ぶのに、感慨深いものがありました。
何部か購入した、スポーツ新聞の内の一部です。
大泉学園駅を去りますが、改札口には…
999号の車掌さんがいます。
そして、ホームに流れるメロディーは「THE GALAXY EXPRESS 999」です。
また来てみようかな、と思います。
次に向かったのは、神保町です。
国会図書館で、閲覧出来なかった本があるかも知れない、と思って来たからのですが、その前に腹ごしらえです。
神保町交差点近くに、神保町古書センター、というビルがあり、そこに何件かの古書店があるのですが、二階にカレー店もあります。ボンディ、と言って、とても有名な店で、メディアに取り上げられていて行列がいつも出来ています。入店するにはビルの裏側にある一階の入り口に周らなければならないのですが、行列が凄いです。食後に店から出て行く人数と、列の増えていく人数のバランスが合わない気がします。
今回は断念して、違うカレー店にすることにしました。
交差点を渡ってすぐにある、ガヴィアル、というカレー専門店です。
こちらもボンディ同様、行列が出来ていますが、店から出て行く客と、入店する客とのバランスが良さそうで、こちらを選びました。
店側の対応も気持ちよく、10分少しで入店出来ましたが、店内は広かったです。
いただいたのは…
ランチタイムのセットメニューです。ビーフと野菜のミックスに、チーズのせでした。
えっ!これ美味しい!!
店員の対応、言葉遣い、とても気持ちが良かったです。
では、再び神保町古書センターへ戻ります。
2Fに、夢野書店という漫画専門があります。
何年か前に、こちらで購入したことがあるのですが、一度閉店して、新しい屋号で蘇りました。
戦前のSF小説などもあったのですが、今は漫画ばかりです。
店内を回っていて、ふと目に留まったものがありました。
松本零士氏が亡くなって、コーナーが出来ていたようなのですが、どれも持っているものばかり。当時480円で買った冊子が、数千円もの金額で並んでます。
その中で、あれ、これ持ってたっけ?
「劇場版銀河鉄道999」の書籍は、いくつも買いましたが「さよなら銀河鉄道999」の時になると、別の書籍に小遣いが回って、手にしてないものがいくつもあります。
例え、これを持っていたとしても、2冊でこの価格なら…
450円です。帯もあるし、著者は脚本家でもある山浦弘靖氏だし…
文庫本なので小さいです。購入しました。
階段を使って5Fに上がると、子どもの本専門店・みわ書房というのがあります。
絵本や児童書を始め、小さい頃によく見かけていた名作全集なども並んでいました。
ずっと探していた絵本があるのですが、雰囲気だけの絵の記憶…
あまりにも記憶が遠すぎて曖昧。探せなかったのは多分これじゃなかったんだろうか?
と思われる絵本がありました。こみあげて来るものがありました。
店内を歩いていると…
ありましたありました。
今年の始めに児童書専門の国会図書館でさえ閲覧出来なかった…
ソートン・バージェスのアニマルブックスシリーズ全20巻のうちの2冊です。
「ふくろねずみのビリーおじさん」と「やまあらしブルックリーのひみつ」
メルカリやヤフオクを始めとしたネットでは、数千円しますが「やまあらしブルックリーのひみつ」が850円「ふくろねずみのビリーおじさん」520円がです。
以前使った画像を使いまわさせていただきますが…
これは、カルピス劇場(名作アニメ劇場の前)の『山ねずみロッキーチャック』の原作です。
前日、堀江美都子さんのライブでも拝聴した「劇場版銀河鉄道999」や「山ねずみロッキーチャク」のOP『緑のひだまり』を思い出しました。
特に「銀河鉄道999」は広島を出発する時の発車メロディから、身に沁みついてます。
ネットや図書館でも探そうと思えば探せますが、こういった専門店だと、店から情報を得たり、実際に手に取ることが出来ます。
残り18冊あります。何とかして全20巻読み返したいです。
ちなみに初めて読んだアニマルブックスは「ふくろねずみのビリーおじさん」でした。
同じように…
『少年たんていブラウン』が3冊セットで棚にありましたが、文庫本サイズでした。
探しているのは単行本サイズのものです。これは購入を断念しました。
そして…
『科学のアルバムシリーズ』から「月をみよう」です。
この『科学のアルバムシリーズ』もむさぼるように読んでました。
写真やイラストが綺麗で、説明文も分かりやすかったのです。
ちなみに『科学のアルバムシリーズ』で初めて読んだのが第一巻目でもある「月をみよう」でした。
いずれ、この本から記事にしたいネタがあります。
階下に下りていくと、店頭に平積みされていた中に目に入ったのが…
この伝記モノのシリーズもよく読んでました。
箱付きとは思いませんでした。懐かしいです!
これも買いました。
ちなみに、このシリーズで初めて読んだのは「ファーブル」でした。
これも見つけて、また読み返したいと思います。
思いの外、買い物をしてしまいました。
重くなったボディバッグを背負って東京駅へ…
広島に帰りました。
晴れていたので帰りは期待しましたが、今回の富士山です。
頂上は雲が被ってました。
尚、今回訪れた神保町古書センターのことは、BSフジの「ビルぶら!」という番組でも紹介されるようです。令和5年3月28日・午後10時。
ブロ友に会いました!
前の晩は少々緊張して眠れませんでした。
こんなもの作ったけれど、バカにされるかも?
…
3月23日・木曜日は、ヤフーブログで知り合い、はてなブログでも引き続きコメントのやりとりをさせていただいているブロ友・Genaさんとお会いする日でした。
Genaさんは、ボクと同じ広島の方であり、同じ時代の青春を送られて、身近に感じていました。
映画にとても詳しくて、鑑賞した作品の感想は、とても参考になって同じように劇場へと足を運ばせていただいています。
Gena(ジーナ)の飲んだくれ太腕繁盛記 (hatenablog.com)
御主人が転勤が多くて、偶然にも近くに引っ越して来られたことで、Genaさんがご覧になった映画や劇場の情報がよりリアルに飛び込んできていました。
でも、そろそろ御主人が転勤される、との予想から、
『転勤する前に、一度お会いしましょう』
と、お誘いを受けていたのですが、Genaさんは社交的で雄弁な才女のイメージがありましたので、せめて少しでも、こちらの方の見栄えがするように、
“もう少し痩せてから…”
と言い聞かせ続けていましたし、何よりGenaさんは人妻です。気軽に会ってもいいのだろうか?という戸惑いもありました。
結局、御主人の転勤はなくなったのですが、これも何かの縁だと思って、Genaさんと会って食事することになりました。
ボクの仕事の休みと、Genaさんの都合のいい日が重なったのが3月23日でした。夕方に待ち合わせて居酒屋に行くことを考え、海鮮専門の居酒屋へ予約の直前まで進んでいたのですが、その日の夕方、急に職場のミーティングが飛び込んできました。
夜から昼への変更をGenaさんは受け入れて下さり、昼間ですが、サク呑みでもしましょう、と言うことになりました。
待ち合わせ場所は、Genaさんもボクもよく行くシネコンの入っているショッピングモールの一角です。
ショッピングモールへは自転車で行こうかと思ってましたが、生憎の雨模様。電車で行きました。
分かりやすい場所に設置されている、唇の形をしたベンチで待ち合わせすることになりました。
時間は正午でした。少し早めに行くと、誰か男性が既に座っており、スマホで大きな声で話をしていました。
時刻が近づいてくるのですが、男性が動く気配が全くありません。
“このおっさんが、ジークフリートだと思われたらどうしょう?”
と言う不安と、
『口は災いの元』
という、某映画のセリフも思い浮かびました。
“おっさん、早よう退けや(はよう、どけや)”
と心の叫びもありました。
このベンチ近くに二名の女性が立っておられました。
思い立ち、事前に教えて下さっていた電話番号からショートメールで
“ジークフリートです。待ち合わせ場所にいますが、椅子には関係ない人が座っています”
と、送信すると、近くにいた女性が、すぐさま懐からスマホを取り出されました。その方がGenaさんでした。
すぐそばにあるファミリーレストランへ行って食事です。
先ずは乾杯です。
初めてお会いしたのですが、これまでのブログ記事や、昔観ていた映画が同じであったり、今は無くなってしまった劇場の思い出など、話題に欠くことなく会話が進みました。
オーダーした料理は…
…ロボットが運んで来てくれます。
他のブロ友たちのことや、プライベートの仕事のことなど、初対面とは思えないくらい、沢山の話をさせていただきました。
今日のことが、記事になるかも知れない、と思ったのですが、写真の場合、顔出しNGと踏んで、ゴシップ週刊誌ばりの目隠しを作っておきました。
上記の画像がそうです、
こんなもの作ったらバカにされるかな、と不安でしたが、あっさり受け入れて下さいました。三脚で固定してセルフタイマーで撮影しました。
黒い帽子、黒いシャツに、黒いマスク。しかもフラッシュを焚かなかったので、露光不足により、暗い画像になり、少し手を加えて明るくさせていただきました。
今回はビールを2杯だけ吞みました。
とても楽しかったです。またゆっくり話をしたいと思いました。
2023年春 上京物語 一日目
2023年3月19日
今年二回目の上京をしました。
前日18日にPCR検査と、墓参りを済ませたのですが天候は良くなく小雨模様でした。
だから、翌日の天候が心配されたのですが晴れました!
朝6時過ぎ。まだ肌寒かったのですが、現地は暑いだろうな?と思いつつジャケットを着て家を出ました。
この新幹線に乗って出発です!
ホームでは『THE GALAXY EXPRESS 999』のメロディが流れて、のぞみが出発します。
「劇場版 銀河鉄道999」より
心境はこんな感じでした!
車窓から臨む風景は雲が下がっていて、富士山はこんな感じ…
東京の天候は大丈夫か?と思いましたが…
快晴でした!
でも寒くて、ジャケットよりジャンパー(革)にすれば良かったです。
今回の上京目的は…
堀江美都子さん・ミッチのバースデーライブ2023に参加する為でした。
4年振りの開催です。
前回は2020年の予定でしたが、コロナの為に中止になり、その後すべての公演が流れてしまいました。
一週間前の12日には大阪公演がありましたが、仕事の都合上、遠方になるのですが、東京公演の方を選ばせていただきました。
昼の部と夜の部があるのですが、チケットは抽選です。当選した者のみ購入が出来て、しかも指定席でなく、整理番号順となります。購入希望であっても抽選に外れる場合もあって、4回分全部外れた方もおられるようです。
昼の部、夜の部両方当選したボクはラッキーだったのだろうか?
場所は…
“BLUE MOOD”というライブハウス。築地にあります。
お祝いの花が届けられてます!
開場時間15分前にも拘らず、スタッフが観客を整理番号順に整列。入場させて下さりました。
ライブハウスという特徴上、何かの飲食が必要です。何を口にすればいいのかよく分からず、取り敢えず…
チョコレートアイスをオーダーしたのですが『本日特別メニュー』のデザートや、カクテルが美味しい、ということで、これらを夜の部の時にオーダーしました。
それらが…
“ミリミリミッチ”という名前で“ミリミリ”とはハワイ語で“可愛い”という意味で、
パンナコッタ、ティラミス、カタラーナのデザートプレートです。
そして…
“ハウオリミッチ”というマンゴー、オレンジ、ソーダフレーバーの南国風カクテルです。
“ハウオリ”とはハワイ語で“幸福”という意味だそうです。
ちなみにノンアルコールにしました。
いずれも美味しかったです!
今回のライブで披露されたのは、アニメソング限定でした。
『さすらいの太陽』の中から“心のうた”に始まり代表曲の“キャンディキャンディ”は勿論、普段ステージでは唄うことの少ないエンディングをいくつか唄われました。
CDではよく聴いているのですが、ナマで拝聴する『けろっこデメタン』や『魔法少女ララベル』のエンディングは珍しいものでした。
トークも全開。マイクパフォーマンスは最高の彼女です。
マスク越しとは言え、熱の入った合いの手掛け声も久しぶりです。『山ねずみロッキーチャック』のオープニング“緑の陽だまり”は興奮してしまいました。
ミッチオリジナルのアニソンだけでなく、デビュー50周年時に発売された…
“One Voice”と言うタイトルのCDに収録されているカバー曲の中からも唄われたのですが、これを間近にナマで拝聴したことに、鳥肌が立ちました。
お借りします!
昼の部・夜の部どちらも唄われたのですが、夜の部ではミッチが途中で間違えてしまい、唄い直す、というハプニングが起こり会場は大爆笑でした。
未来に向けて立ち向かうにふさわしいこの歌は、ボクにとって最高の応援歌です。
他にもカバーするアーチストがいらっしゃいますが…
『劇場版銀河鉄道999』のラストシーンとセットになるゴタイゴの唄が一番ですが、いつまでも少年時代に戻して下さるミッチの唄声も最高です。目頭が熱くなりました。
昨年末に亡くなられた水木一郎アニキの話にも触れました。残ったアニソン仲間と共に、これからいつまでもアニソンが残るように頑張られるようで、ボクもいつまでも付いていきたいと思っています!
連日の夜勤や、勤務時間外での業務が重なっていて、体調は万全ではありませんでしたが、この一瞬でも疲れを忘れさせて下さった今回のライブに参加出来て、とても幸せでした。
今、この記事の文章を叩いている間も思い出し笑いで幸せな気分です。明日からの仕事も頑張れる気力が湧いてきたように思います!
「シン・仮面ライダー」
3月18日、全国公開が決まった
「シン・仮面ライダー」
本日17日。全国最速公開・舞台挨拶全国生中継を鑑賞しました。
本当は3月中に観れるかどうかの状況でしたが、職場の人員不足が高じて、シフト表を作り直した際、本日の夕方に時間が空き、急遽、このイベント付き上映に行くことが出来ました。
廊下途中のタペストリーですが、距離が短すぎてフレームに入りませんでした。
劇場に入り、座席に着くと…
いつもは、近日公開の映画のCMが流れているスクリーンが、この画面だけになってました。
全国399劇場同時生中継ということでした。
午後6時になるとスクリーンが変わり、MCに沿って『シン・仮面ライダー』に出演されていた池松壮亮さん、柄本佑さん、浜辺美波さん、手塚とおるさん、塚本晋也さん、西野七瀬さんが登場。各キャストによる作品に関するコメントや質疑応答がなされました。
昭和46年に放送開始された「仮面ライダー」を全くのリニューアル。初めての“仮面ライダー”を表した世界観。庵野版は時間が経つのを忘れる程でした。
子どもの頃、リアルタイムで観られなかった『仮面ライダー』です。
2005年に公開された『仮面ライダーTHE FIRST』を鑑賞した時とは違った、初対面の感動を覚えました。
入場者プレゼントです。
現在発売されている“シン・仮面ライダーチップス”のカードとは違い、劇場限定の全10種類のうち2枚がパックになって全国100万枚限定で配られるようです。
パンフレットも購入しています。今度は4DXで再鑑賞し、サイクロン号の迫力を体感し、改めて記事にしたいと思います!
「ケイコ目を澄ませて」
「ケイコ目を澄ませて」
“耳を澄ませて”
ではありません。この言い回しに聴覚でなく、視覚に重きを置いた映画かなと思われました。
ブロ友Genaさんの記事によって上映されていることを知った作品です。
東京では昨年12月16日に公開されたのですが、口コミによる評判で、上映館が全国に広がりました。
聴覚に障碍のある女性プロボクサーの経験による著作『負けないで』から着想を得た映画でしたが、単なるお涙頂戴もの。聴覚障碍者に対する啓蒙的なもの…
という先入観は持たずに臨みました。
最近、手話が登場するドラマや映画が目立つ?と思われます。
昨年から、手話モノのドラマが2本続けて放送されています。
手話が出てくる映画では、昨年『CODA』や『ドライブ・マイ・カー』がありましたし、最近では『アバター』でも“手話らしき”ものが出てきました。
主演・岸井ゆきの。
NHK朝ドラ『まんぷく』での出演しか存じ上げなかったのですが…
…ボクシングに、手話に、とても難しい役をこなし、2023年のエランドール新人賞を受賞しました。
役作りとして筋肉も付けたのでしょう。体つきはボクサーそのものでした。
ミット打ちやステップ、ジャブのシーンは目を見張るものがありました。
ボクシングジム存続の危機。本業であるホテル客室の清掃。ましてや自らのボクシングに対する気持ちにも蓋をしてしまうような何処か心を閉ざしている感が見受けられたのは、音のない世界を生きるケイコの心境や歩調を合わせているかのような演出でしょうか。派手さを示す展開はなかったです。
岸井ゆきの演じるケイコを取り巻く、他の役者たちの演技がとても光ってました。
パンフレットは…
劇中でケイコが書き込んでいるノートを模しているのでしょう。
手話のシーンには字幕が付いていて、セリフを追いかけるばかりではなく、演者が手話を示した後、画面が黒くなって白文字でセリフを表す、というサイレント時代の映画を思わせる技法も用いられていました。
ボクサーとして成長していく過程もなく、ケイコが音のない世界で苦悩していく物語を全面に押し出していくものでもなく、人間として、ケイコが生きている普通の姿が、押しつけがましくなくスムーズに目に脳に入ってきました。
手話が出てくるシーンには全て字幕が付いているものと思ってましたが、ケイコが友人たちとランチをしているシーン…
…では字幕が無く、彼女たちが何を話しているのか、手話を知らない人は分からないと思います。
長い間、直接手話と携わってなく、読み取りの力が落ちてしまい、彼女たちの早い手の動きについていけないのと、分からない単語もあり、完全に理解出来たわけではないのですが、所々の手話単語、表情や仕草で分かったのは…
「ねえねえ、聞いてくれる?」
で始まった会話…。
仕事上でトラブルがあって支払いのことが難しい。それに対して相槌を打つ隣の女性がケイコの手相を観て、負けず嫌いを表していた線が綺麗になっているのを見つける。それは年齢的にも30歳だから、というものではない…
と、いったことを話している時に、ケイコは自分の手にある結婚線(おそらく)に興味を持ち、自然と笑顔が出てきます。
こんなところだと思います。
コロナ禍によるマスク越しに吐かれる言葉は届かないし、耳が聞こえないことで、相手と上手くコミュニケーションが取れないケイコに、モドカシさは感じない、と言った、とても不思議な魅力のある映画でした。
そうそう、ケイコが本業にしているホテル客室の清掃のシーンで、ペアを組んでいる青年がベッドメイクするシーンで、ただ単にシーツをマットに押し込んでました。
それはないだろう!
と、心の中で突っ込んだのですが、やがてケイコが青年に、シーツのちゃんとした敷き方を丁寧に指導するシーンに、ケイコが成長していることや、対戦相手からの挨拶によって、ケイコの表情が変わり、新たな未来を踏み出すのかな、という期待感を思わせるラストシーンにこみ上げるものがありました。
観る人、それぞれに感じ方があると思います。自分的には高評価に値する映画でした。
劇場での上映はもう少なくなりました。アカデミー賞を取れば、再上映もあるかな?
と期待しています。
※カフェテラスで、ケイコたち友人が何を話していたか、完璧に分かる人はいらっしゃるでしょうか?または脚本を知りたいです!
ジェームズ・キャメロン
今、2週間限定で「タイタニック」を上映しています。
しかも3D上映です。
この機会に行って来ました。
ボストカード
25年前に大ヒットした時に劇場で観たのですが、数年経ち、その劇場が閉館になる時に最後の上映として、一番観客動員数が多かったという「タイタニック」がリバイバル上映され、再び足を運んだ以来の劇場鑑賞です。
DVDも購入し、地上波放送も観て、更にDVDに焼き付けてから更に鑑賞。つい最近の地上波放送の時も視聴しました。
何回観ても面白いです!
12日の日曜日。時間が出来たので、前もってネットで予約したのですが、既に過半数が埋まっていて、前の方の席しか取れませんでした。
車で行こうか、電車で行こうかと迷いましたが、天気も良いし、駐車料金のことを考えて、自転車で行くことにしました。
約5キロ。ウチから20分くらいで到着します。
劇場へ着いて掲示板を確認すると、満席になってました。
最近、TBSの「極限ミステリー」やテレビ朝日の「ニンチド調査ショー」で映画「タイタニック」のことが言及されて、若い人たちにも認知度が上がっているのでしょうか?
満杯の会場には若い年齢層が多かったです。
劇場入口のパネル
劇場内に入る前に、これを撮影する人が何人もいました。このブログと同様、自らのSNSに投稿する人がいるのでしょうか?
昔のブラウン管の時と比べて画面が大きくなったとは言え、テレビとは違って、スクリーンで観る「タイタニック」は迫力が違います。
あの頃のCGで、こんな描写が出来ていたのか?という驚きもありました。
このブログでも取り沙汰された“不沈のモリー・ブラウン”の言動にもやはり感動します。
初めて観た時にも涙が出たのですが、デッキ上で楽団が演奏するシーンでは、会場内の空気がいきなり変わるのが肌で感じます。
隣の男性が3Dメガネを外して、涙を拭いてるのを横目で感じ取れました。
沈没のクライマックスに向けて、船上内に取り残されたそれぞれの人々の描写が重くなり、会場ではすすり泣きが増えてきます。
これらのシーンも「極限ミステリー」で、実在の人物としての再現ドラマがありました。
年齢を重ねて改めて鑑賞して、改めて違う感じ方をします。
セリーヌ・ディオンの唄声が流れて余韻に浸り、この25年の月日の長さを実感しました。
「タイタニック」にハマった元同僚の話や当時の世相。実際の“タイタニック号”にまつわる不思議な話。主人公・ジャック・ドーソンにまつわる都市伝説など、語らせたら記事がいくつも出来てしまいます。
また日を改めて記事に出来れば…と思っています。
終了したのが15時半。CMや予告上映を含め、3時間の長丁場でした。
少し休んで、続けて観たのが…
パンフレット、というより図解です。
「アバター THE WAY OF WATER」
昨年の暮れに観ようかと思っていたのですが、時間が取れなかったことと、自分自身のコロナ感染により、予定が狂ってしまいました。
ロビーのタペストリーですが、ボケました…
「タイタニック」だけでなく「スラムダンク」「鬼滅の刃」もあったからなのでしょうか?
日曜日ということも手伝い、多くの人がいて、一瞬の隙間にカメラを向けました。
こちらの映画も3Dで、しかも監督はジェームズ・キャメロンです。
こちらの3Dは、目の覚めるような鮮やかさで、前回の作品から10年後の世界観でした。
ストーリーよりも、勧善懲悪が分かってしまう展開を、綺麗な画面でカバーしているような印象を受けました。
このシネコンで初めての3D上映は、13年前のこの「アバター」だったと記憶しています。
初ものの、珍しさもあってか、沢山の観客がいた記憶があります。
二回観た思い出もあり、待ち受け画面としてダウンロードしたものです。
当時勤めていた職場の同僚が、ヒロイン・ネイティリに似ていて、そいつが嫌われていたことから、陰での呼び名が“アバター”でした。
腹の立つ女性でしたが、現在の職場に、実はボクと同じ施設で働いていたことがあって、その“アバター”のせいで2~3日で辞めた、という人と出会い、この映画を思い出していた矢先の、第二弾の上映でした。
3時間鑑賞した後の、更に3時間もの鑑賞でした。
このようなハシゴは初めてでしたが、時間の取り方がこれしかありませんでした。
このシネコンのあるショッピングモール。駐車料金は最初の2時間は無料ですが、シネコンを利用した場合、4時間の無料延長が認められます。
しかし、3時間の上映が2回続いて、計7時間以上に及びました。
6時間までは無料であっても、確実に料金が押してしまうのは確実なので、自転車で行って良かったです。
午前のポカポカ陽気から、雨が降り出しそうな暗い夜空になってしまいました。
ところで、手渡される3Dメガネ。料金400円プラスしますが、これはレンタル?
400円は上映技術の料金?
持って帰っては行けないのでしょうか?
2023年初春 上京物語 二日目
コロナに罹って、新しい年が明けて、そのコロナも明けて、1月10日。
昨年の夏頃から楽しみにしていた、東京Zepp DiverCityで行われた『タツノコプロ創立60周年記念特別公演』に参加出来た、二日目の東京です。
広島に帰る前に、行きたい所がありました。
それは、上野にある、国際こども図書館です。
昨年の11月に上京した時、永田町にある国会図書館では所蔵されてはいなかった小学生向けの本を探したかったのです。
児童向けに特化された図書は、専門の図書館に移された、ということでした。
ホテルの食堂で、宿泊者向けの朝食バイキングでお腹を満たしました。
トレイが小さいのが難点ですが、それでもパンやサラダ。ジュース、ご飯ものではカレーをいただきました。
時刻は9時前、チェックアウトして、神田駅に向かいました。
図書館は、上野にある、ということですが、ナビによると…
鶯谷で降ろされました。
親世代でヒットした唄『ああ上野駅』で有名な、上野駅で降りて、そこから案内されるのかと思っていたのに、何故か、鶯谷でした。
寒かったです。坂道を上るばかり…
で、到着したのが…
しかし、上京する前の晩から準備して、テーブルの上に置いていた…
このカードで、国会図書館だけでなく、子ども図書館も利用出来るようでした。
最終利用日から3年間有効なカードです。3年以内に利用すれば、その日から起算されて、更に3年延長可能のカードです。
なのに、忘れてしまいました。
でも、当日登録者カードを作ってもらえました。
子ども図書館だから、と言っても、子どもや、その親が利用しているのかと思ったら、子ども向けの本を探す大人たちがよく利用しているようです。
世界中の絵本もあるようですが、ボクが探したかったのは、小学校の時に図書室で借りて、むさぼるように読んでいたシリーズの本でした。
昨年の11月に国会図書館で検索した結果、ここ国際子ども図書館に所蔵されているのは間違いないのですが、館内のパソコンで検索して、閲覧出来るまで、随分と手間取りました。まだまだ慣れてなかったようです。
先ず、手に取ることが出来たのが…
の…
第一巻です。
さて、このシリーズが探していた本なのか、表紙のイラストも記憶に乏しく、実際に読んでみよう、と先ずは第一巻を申し込みました。
読み進めていくうち、
・25セント(約70円)が、主人公・ブラウンの探偵依頼料であること。
・ある一つの事件の、真相につながる経緯を、ブラウンが見抜いたこと。
遥か遠い昔に読んだことの記憶が蘇ってきました。
間違いなく、このシリーズでした。
今、大人になって読み返すと、このシリーズに登場する警察を始めとする大人たちは、何故、こんな簡単なことに気が付かないんだろう?と突っ込みどころ満載でした!
でも、シリーズの全エピソードを読んでみたくなりました。
現在、市販されてるかどうか不明ですが、ネットで手に入れることは容易いようです。
次に探したのが…
※ネットからの拝借です。ボケてます。
ソートン・バージェス作のアニマルブックス全20巻なのですが、これは『世界名作劇場』の前身『カルピスまんが劇場』として放送された「山ねずみロッキーチャック」の原作となるものです。
この20巻の中に、ロッキーチャックというキャラクターは活躍しません。
リスのチャタラー。カケスのサミー。くまのバスター。うさぎのピーター。きつねのレッド…など、みどりが森に暮らす動物たちの物語を、それぞれを主役に配した20通りの物語で、特に…
…の「山ねずみジョニーのひみつ」
で、物語の最後に、ジョニーは伴侶を得て、三匹の子どもを授かる。その中の一匹が“ロッキーチャック”という名前だった、という遠い記憶を、この図書館で確認したかったわけです。
アニメの「山ねずみロッキーチャック」はロッキーが冬眠から覚めたところから始まってます(多分そうだった…)。
ポリー、というガールフレンドが出来て、原作にある、リスのチャタラー、カケスのサミー、くまのバスター、うさぎのピーター、きつねのレッド…など、既に位置づけされたキャラクターたちと物語を展開するのが、アニメの内容でした。
中山千夏作詞で、堀江美都子・ミッチが唄う、このアニメの印象が強いのですが、キャラクターの位置づけが確立されているだけでなく、もっと突っ込んだ内容の、この原作はもっと面白いのです!(と、記憶が美化されてます)
しかしながら、この図書館に所蔵はされているのは間違いないのですが、現在、デジタル化移行中で、閲覧は不可能でした。つまり、書籍そのものを手にとるのではなく、パソコンのモニター上でクリックを行い、ページを捲ることで、閲覧を可能にする、ということでした。
読めない、と思うと、ますます読みたくなります。
ネットで出品されてますが高額です。
今度、上京した時、神保町の古書店街へも足を運んでみようかと思います。
この図書館。アーチ状の作りになっていて、異国情緒に溢れている感じです。もっと季節の良い時に来て、やはり、小学校の時に読んだ本を探したいと思います。
一階に食堂があります。
ここで、少し早いのですが、昼食を摂ることにしました。
カツカレーと、コーヒーの食券を買いました。
カレーは、業務用の味がしただけでした…
図書館は今、改装中のようでした。今度来る時は、どんな姿になっているのか、それも楽しみです!
上野に来たのですから、上野公園、というものに行ってみることにしました。
図書館から歩いて、数分。
先程、鶯谷駅から図書館まで歩かされたのですが、上野駅から歩かされるより、格段と近いことが分かりました。
上野公園の広いこと広いこと…
人がいないのではなく、人がいない部分を撮影しました。
先日「チコちゃんに叱られる」でも取り上げられた“駅伝発祥の地”
そして…
上野不忍池。
ここは、柴田恭兵と能勢慶子のドラマのイメージがあります。
「しのぶちゃん!」
「マコトさん!」
の物真似が流行りました。
柴田恭兵、と言えば「あぶない刑事」によって上書きされるまで、ずっとこのイメージでした。
スカパーのTBSチャンネルで、放送されたことがあるのかなあ?
また、あのドラマが観たくなりました。
では、そろそろ東京駅へ向かいます。
帰りは…
もっと早く思い出せば良かった…!もう時間がありません。
広島へは夜7時過ぎに帰りました。
家に帰る途中のスーパーで、時間的に割引されたものばかりが並んでました。
カレーが半額だったので、ビールと共に買って帰りました。
前のパソコンのテータを移行し、新しいパソコンをカスタマイズする作業が少し、時間がかかりそうです。
データの整理が終わってから、下書き途中の記事を完成させ、アップさせていただきたいと思います。