今年前半を振り返る その2
前回の『今年前半を振り返る』の続きです。
ウチの職場の話から始めます。
何処の施設でも同じなのですが、ここも職員の出入りが激しいです。
職種による特徴でもあるのですが、高齢者介護に携わる者は皆一様に個性が強いです。
自分の身を粉にする、と言っても過言ではないわりに、薄給です・・・
毎月始めに配られるシフト表。
月始め、と言っても1日がスタートだったり、15日締めの16日スタートと言う、二月(ふたつき)またぎの一ヶ月と言う考え方もあります。
ウチは16日スタートの一ヶ月、という勤務体制です。
毎月10日頃に勤務のシフト表が配られ、それぞれに割り振られた、それぞれの日の役目を認識します。
しかし、どういうわけか今年に入って、このシフト表が全くの変更なしに進められることはなかったのです。
前回、自分に起こったトラブル・アクシデントにより、他の職員に影響を及ぼすことは無かったのですが、他の職員もまた、次々に災厄に見舞われることになったのです。
一月。同じフロアーのメンバーの女の子が自転車に乗っていて転倒。歯を折り、腰を痛め、整体に通ってのリハビリが必要で、しばらくは人手の足りない日々が続きました。
二月。一人の職員の家族がコロナに感染。その一家は二週間の自宅待機。夜勤が組まれていたその職員の代わりにボクを含めた他の職員の勤務が変更。夜勤勤務に人手を取られたことによって日勤帯が少人数になり、激務が続きます。
そして三月。前回の記事に示したように、ショートステイの利用者が実は感染していたことにより、同テーブルを囲んでいた他の利用者に次々に感染。つまり、午前中の入所時に検温して、平熱だから、とパスしても、午後に改めて検温した時、急な高熱が発覚し、抗原検査をすると陽性だったことが発覚。
同フロアの利用者全員と、職員全員の抗原検査をすることに・・・
綿棒を鼻の穴に突っ込んでグリグリ・・・
これが、下手なNs(ナース・看護師)だと痛いのです。この綿棒に薬品を垂らしてタブレットに充てて変化を観ること15分。
結局、4名の利用者と2名の職員。その陽性のショート利用者を送迎した職員、計7名が感染しました。
職員はマスクをしていたのに、どのタイミングで感染したか不明です。
2名の職員が休んだ為に勤務が変更。更に2名の利用者に感染が広がります。
二重のマスクと手袋。フェイスシールドと青い防護服で感染した利用者に臨みます。
食事もそれまでの陶器から、使い捨てのプラスチック容器に変更です。
我々のフロアへはNs(ナース・看護師)以外は一切出入り禁止。Nsでさえ、非常階段を使ってベランダから入らなければなりません。
ぼちぼちコロナが落ち着き、新しい職員が入って来ます。しかし、既存のシフト表に新人の勤務を合わせるのではなく、新しい職員に合わせてシフト表が変更された為に、それに付いて行けない、とブチ切れた職員がいて、勤務規定通りですがその人は15日後に退職。
更に減った職員を埋めるように、新しい職員が入って来ますが、この人が事故で怪我。
2~3日来ただけで欠勤が続きました。
数日後、復活しますが排泄も入浴介助も、他の職員と連携が上手く取り組めない心境のまま退職・・・
他にも
“明日から新しい職員(派遣会社)が入ります・・・”
と聞いたけれど、当日になると身内に不幸があったので欠勤。
始まりの日から欠勤が続き、一度も顔を見ないまま、結局退職した人・・・
もう落ち着く・・・と思ったら、別の職員の家族がコロナに感染。その職員も感染してました。
夜勤が組まれていた職員だったので、その夜勤の埋め合わせにシフト表が変更。
新しい職員がまた入って来ますが、体調不良で早退し、自宅での安静が必要となり欠勤。社会復帰するのに時間がかかりそうで、結局退職。
古株の職員が体調不良により、早退して病院に行ったら、肝機能の数値が低下していた為、入院は必要ありませんが、しばらくは自宅で安静・・・
ドッと、夜勤が増えます。
ボクを含めた他の職員の夜勤が増えたために、普段の日勤者が減り、日勤専従に携わる職員に負担がのしかかります!
一番最近では、一月に自転車で事故した職員の女の子が、今度は違った体調不良で病院に行くと、しばらくは安静にしなければならない、と彼女の家族から電話があり、残った職員がまたまた慌てふためく事態に・・・!
今年に入っての半年間。ボクだけでなく、他の職員たちも災厄に見舞われています!
一枚のシフト表が一ヶ月に何度も何度も変更の上書き。
歯科などの病院に行く予定も組むことが出来なくなります。
このような態勢の職場ですが、何かお払いが必要じゃないのか?と思ってしまいます。
いずれ、このような環境の職場について別の角度で考察してみます。
さて次回は、何とか雰囲気を変えた記事にさせて頂きたいと思っています!