システム手帳
この度、システム手帳をリニューアルすることにしました。
ボクが社会人になった時、よく目にしたのがシステム手帳を持ち歩く、出入りの業者さんでした。
物品を注文する時、次に訪問する時の日時を、ビジネスバッグやセカンドバッグから、手帳を取り出して記入していました。
革製の表紙に、ルーズリーフみたいなリング形式のメモ帳がとてもカッコよく目に映りました。
そのうち、公民館などのサークル活動に加わったりして、
「〇〇日にスキー、行かん?」
と言うような質問をすると、
「ちょっと待って・・・」
と、カバンから、前述の業者さんより二回り小さいシステム手帳を取り出し、カレンダーのページを開いて・・・
「あ、ダメ。〇〇日は出勤日」「ゴメン、夜勤」「次の休みは〇〇日だから、その時なら行ける」
など・・・
看護師の女の子。消防署に勤める男性。緊急連絡番号の受信業務に携わる公務員など、不規則な勤務体制の多種多様の友人が増えてきました。
土・日と祝日が休み、といういわゆるカレンダー通りの勤務だったボクは、彼らのスケジュール管理がとても新鮮でした。
しかし、今の業種に転職してから、職場で毎月配られる勤務表とは別に、いつも持ち歩けるスケジュール帳が必要になってきました。
かつて、看護師や消防士などの友人が開いて質問に答えていたように、ボク自身もシステム手帳を開いて、相手の誘いに対して答えるようになりました。
以前はシステム手帳用の色んな付随用品が売られていました。
女の子で、プリクラを貼っている子も沢山いて、ファンシー文具売り場にもシステム手帳関連用品が豊富にありました。
ボクは、手帳にカレンダーやメモ用紙の他に、インデックス代わりのスケール。住所録。東京・大阪の地下鉄路線図。電卓。ミニはさみ。を綴じて持ち歩いていました。
上京した時、新幹線やJR線、地下鉄の、何時発・何番線の電車に乗ったか・・・
何処のどんな店で、いくらの金額で食事を摂ったか、まで細かく記録していました。
ホテルにチェックインすると、部屋でビールを呑みながら、手帳の電卓で財布の中身と、支払ったものが一致するかを計算していました。
それらが、次の上京時の行動の参考になったものです。
ところがここ数年・・・
百均でも沢山あったシステム手帳用のカバーやメモ帳が姿を消し、文具店においても、その数は激減してきました。
その文具店すら、街中から姿を消してきました。
今や、スマホがメモ管理の主導を担っているのでしょうが、もし、そのスマホが故障したらどうしたらいい?修理に出して、メモしたものが消えたら・・・
メモしたものをパソコンなどに取り込んだとしても、それらを旅先で開かなくてはならない時、どうしたらいいものか?
便利なものほど、失いやすいものです。
今でも、十年以上前にメモした用紙が保存してあり、開く度に、あの時の駅構内の出来事や、食事した店の雰囲気が甦ることがあります。
近年、旅行する時、確かにスマホのナビがなければ行動出来ませんが、メモも同時にしていくことで、頭に刷り込まれていくケースが多いのです。
今回購入したのは、車に乗って行かなくてはならない大型ショッピングモールの中の大型書店の文具コーナーでした。
日記帳・手帳コーナーにはまだまだ品数が並んでいましたが、地下鉄路線図や電卓、ソーイングセットはありませんでした。
スケジュール帳、メモ帳・・・これもいずれは姿を消すのでしょうか?
今年の投稿は、今回が最後となります。大晦日は夜勤。年明けは職場で迎えます。
今年は、職場が変わったばかりなのに加えて、仲間がどんどん減っていき、うろたえることが多く、しんどいばかりでしたが、来年は落ち着いた年になって欲しいと思っています。
今年、継ぎはぎだらけの記事にお付き合い下さり、ありがとうございました。