「緊急指令10-4・10-10」 第十一話『妖怪・どろ人間」後半
「緊急指令10-4・10-10」
第十一話『妖怪・どろ人間』後半です・・・
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夏夫の父親の失踪と、どろ人間。宝探しにやって来た男達との関係をもっと掘り下げて、一時間ドラマにすれば、ミステリー仕立てで、謎解きがもっと面白くなるのにな、と感じたエピソードだと思います。
ツッコミとして、宝探しの男たちの犠牲者、志村が殺された時、丹沢の警察がちゃんと介入して、怪人狩りの探索をするとか、また仲間割れでの殺人じゃないのか、と捜査をするのが自然じゃないのかな、と思います。
このエピソード、実はリアルタイムで観たのは、どろ人間の足が、川の流れで洗い落とされたところからでした。
前週の予告や、学年誌などの情報で、このエピソードをとても楽しみにしていましたが、この日、妹の自転車を買いに行く、として家族で出かけなければならなかったのです。しかし、この日に限って父親が仕事から帰って来るのが遅かったのです。
父親が、やっと帰って来て、晩御飯も食べずに出かけることになったのですが、妹の自転車を車に積んで、家に戻って来る時間帯だと、この番組視聴には絶対に間に合わない、と思い、ボクは留守番する、と言いましたが、夜遅くに子どもを一人に出来ない、と叱られて、しぶしぶ親に着いて行きました。夜遅くではなく、まだ18時台でした。
早い時には、極端に早く帰って来るくせに、大事な時なのに遅く帰る、と言う、わざとやっているとしか思えないような父親の行為に、子ども心に恨みに思ったものです。
このエピソード、最初から観ることが出来たのは、2年後、夕方5時からの再放送の時で、小学校から走って帰って観た思い出があります。
この『どろ人間』。円谷ブロの設定資料集では、後に“ダムラー”と名付けられました。
“どろ人間”のままでいいのでは? と思いましたが、ふと気がつきました。
どろ人間の正体は夏夫の父親です。谷村、という男です。
谷村…タニムラ…
二文字目の“ニ”の文字を濁点にして、一文字目の“タ”の字にまとめると“ダ”になり“ダムラ”となります。
名前を最初に付けていれば『どろ人間』の正体が、夏夫の父親だと先読みされていたかも知れません。
遠藤巡査を演じた柳谷寛さん、ドラマに映画に、実に沢山の作品に出演されています。今回もとてもいい味を出しておられました。
大橋を演じた佐藤京一さん、高野を演じた中庸助さんなど、宝探しにやってきた男達も悪役でよく見かける顔です。
特別、大ヒットしたドラマではない、と思ってますが、腕のいい役者を沢山取り入れている当時の円谷プロの力に関心します。
今回のキャラクター紹介
警視庁・沢根刑事 (北浦昭義)
画像は第十話「死を呼ぶバイオリン」
初出演:第八話「私は殺される!」
今回で三回目の登場。
毛利春彦の友人、という設定。電波特捜隊・毛利チームが警察から認知されているのは彼の存在があるからかも知れない。
今後も出演のあるエピソードがあります。
北浦昭義…広島出身。
次回予告