ジークフリートの遊ぶログ

そそっかしくて、キーボードタッチのミスに気が付かないことが多く、過去に投稿した記事も観直しながら編集しています。

コロナに向かった時・・・

そもそも、この記事を思いついたのは、3月の始め。
いきなりの一斉休校が行われたものの、まだまだ緩かった社会の状況の中、ふらりと立ち寄った(マスクを付けて)書店に平積みされていたのが、小松左京氏作の角川文庫

復活の日の改訂版でした。

オリビア・ハッセーグレン・フォードロバート・ボーンジョージ・ケネディチャック・コナーズなど、海外の大スターが出演し、CGなしの実際に南極ロケも行う、という大スケールの映画化もされ、当時、大変な話題となりましたが、今回のコロナ騒動で、それを強く思い出すこととなりました。
しかし、娯楽性の強いこの作品を記事にしたところで不謹慎かな、と思い躊躇っていましたが、この作品を記事にしたブログを投稿されている方を何人か拝見して、今回のコロナと、この復活の日とを結びつけて考えてしまう人が結構いらっしゃるんだな、と思いました。

実際に映画館では拝見しなかったのですが、その後のテレビ放送を視聴して、単なる空想物語として捉えたものです。
学生身分の自分の小遣いでは手に届かなかった原作本を、十数年後に古書店で見つけて購入した時にビックリ。小松左京氏はこの作品を昭和39年に発表していたのでした。
長々と、説明の多いこの原作。
それでも復活の日の世界観としては単なる空想。数年前、CSで改めて視聴した時も、豪華スターが目白押し出演の娯楽作品だと思ってました。

しかし、地球的規模に広がっていく“コロナウィルス”
今一度復活の日の原作本を本棚から探し出して読み返しました。

 

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人工的に作られたウィルスの製造経緯や、ウィルスが影響しない海中潜行の原子力潜水艦の操舵室。南極の描写・・・
海外旅行もしたことのなかった小松氏の洞察力や、資料解析力には驚かされます。

そして、DVDも入手して視聴してみました。
医療崩壊と化した病院内の様子が、今のコロナと被ってしまいます。
行き倒れた死体の山積みの処理に、防護服を着た自衛隊員が火炎放射器で焼くシーン・・・
日本と言う国としても崩壊していきます。

 

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長い長い原作を二時間ちょっとの尺で表現するのは不可能。
視聴後、物足りなさを感じはしつつも、購入してからのこのDVD、もう3回目の視聴をし終え、緊急事態宣言が緩和されてきたことも手伝って、記事として起こすことにしました。

考えたくはないのですが・・・
この“コロナウィルス“が、人工的に作られ、誤って広がってしまったものではない、それ以上に作為的に広げられたものではない、と願います。